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自由を奪うことで発狂・罪を防ぐ-自由連想法による自己分析133回

自由連想法による自己分析の内容(重要な連想のみ):

クライン派の妄想分裂ポジション
どんなに良い育て方をしても、子供側の生得的な要因で精神障害に陥る可能性
まるで「完璧な子育てができる母親が実際にいて、それでも子供が精神障害になるのは生得的な要因によるものに違いない」と考えているようだ
一度も子供に共感し損ねることのない母親なんてこの世にいるはずがない
そんなのは幻想だ
だいだい「自分は本質的に狂っている」と理解することで誰が救われるというのだろう?
救われるとしたら迷惑している人たちだ
狂っている人を精神病院に入れてしまえば、目の前の脅威がなくなる
世の中の役に立つという意味で「自分は本質的に狂っている」との理解は役に立つ
犠牲者 生贄 磔
磔 以前に自由連想法に現れてきた「磔」とは「自分のように狂った人間は精神病院に入ってしまった方が世の中の役に立つ」そのような信念だったのか
手足を拘束されたまま鉄格子の部屋に入れられ、外から嘲笑を浴びせられる
それがお似合い 自分にはお似合い
よくできてる、世の中というものは
昔夢に出てきた狼の子供、いや赤ちゃん
ひとり真夜中のパブのカウンターで、大きなカップに入れられたホットミルクを両手で大事そうに温めながら飲む
周囲をキョロキョロ、いや恐々と見ながら
なぜなら、いつ追い出されるか分からないから
「邪魔だ!目障りだ!」と蹴飛ばされるか分からないから
よってたかってお腹を蹴飛ばされ笑い者にされるかもしれないから
だから大人しくして、なるべく目立たないようにしないといけない
ここにいるのが分かると大変なことになるから
自分の存在が見えないぐらいがちょうどいい
見えないから気づかれない、相手にされない、気にかけられないだけ
透明人間
そしたら何かあっても、すぐに逃げられる 真っ先に逃げられる
なんて自分勝手な人間なんだ 自分だけが逃げるなんて
自分だけ得をすることばかり考えてる証拠だ
冷酷極まりない 温かみのかけらもない 氷のようにつめたい人間
だから手も冷たい
これは印 罪人であることの印
他の人がすぐに分かるように あいつは酷い奴だから何をやっても許されるのだと
一生取れない印 十字架
だから自分は一生幸せになどなれないし、なろうとしても時間の無駄
生意気
母親の「人の気も知らないで」
「私のように狂った人間は好きにさせると何をしでかすか分からない、どれだけ人様の迷惑になるか分からない」
そう思い、母親は私の自由を奪うことで私が犯すかもしれない罪を未然に防ぎ、私を守ってくれていたのではないか?
何て息子思いの母親なんだろう
こんなことは並大抵の愛情じゃ出来っこない
やはり母親は超人、スーパーマンだ
母親ほど愛情深く自分のことを考えてくれる人はいない
何しろボクを刑務所に入れられる恐怖から救ってくれたのだから
命の恩人のなのだから
他の人にはとても真似のできない偉大な行為だ
前人未到の並外れて優れた行為だ
賞賛されてしかるべきだ
まったく大した人だ、ボクの自慢の母親は
だから腕相撲だって男なのに敵わないんだ
最初から敵いっこないんだ ボクなんかに
ボクは偉大でも何でもないんだから
あまりにも「ちっぽけ」なんだから
砂粒みたいで、それでいてとても危険なんだから
だから鍵を閉めて閉じ込めておく必要があるんだ
これは母親に頼まれたとても大切な任務なんだ
ボクという化け物を閉じ込めておくための

自由連想法による自己分析からの洞察:

「自分は本質的に狂っている化け物」との信念は 発狂予防のための強迫的な監視とコントロール-自由連想法による自己分析113回目でも洞察され、そのときは強迫思考や強迫行為でもってそれ以上の発狂や罪を防ぐ心理が明らかにされました。

自由を奪うことで発狂・罪を防ぐ

今回の自己分析では自分の発狂や罪を犯す芽を摘み取ってくれる支配的・迫害的な母親への感謝、というよりも強い理想化傾向が示されました。
発狂・狂気 心理学的分析本

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