自己分析・自己治療のテーマ:
昔心理学のセミナーで知り合った女性へのストーカー心理およびストーカー行為
関連ブログ:
ストーカー心理・ストーカー行為と防衛機制
ストーカー心理と否認@防衛機制
自由連想法による自己分析・自己治療:
今の自分には病的としか思えないストーカー心理およびストーカー行為
その当時の心理を思い起こすために、残されていた女性からの手紙を読み返す
※手紙を捨てるのに罪悪感を感じる性格のため、彼女からのものに限らず知人からの手紙はすべて残してあります。
最初の手紙(年賀状)
彼女に対してミステリアスな印象を抱く
2通目の手紙
内容は忘れてしまったが彼女から電話があり、その電話への私からの手紙への返信
これまた内容は忘れてしまったが、私は手紙で様々な自己開示をしたようです
自己愛への戒め、人から嫌われることや拒否されることへの恐れ…etc.
私の自己開示に対して彼女は「自分がそのような感情を抱かせたのではないか」と罪悪感を感じた様子、しかし「話すのが楽しくて全然気づかなかった」とも
どうやら後者のコメントが私に大きく作用したようです
自己卑下したくなるほど「どうしようもない私」に対して彼女は「楽しい」と言っている
この一言が「ありのままの自分を受け入れてくれる」との錯覚を引き起こした
どうもこの頃から彼女をあたかも聖母親マリア様のように理想化する病的な依存心が生じたようです
3通目の手紙
手紙の最後に「現在のスーパーバイザーからメールが届いた」とあります
彼女へのストーカー心理の考察には直接関係はないが、この頃の私はスーパーバイザーとの関係において、他のメンバーに強い嫉妬心を抱いていました
だから自分にはメールが届いていないことで彼女に対して嫉妬心を抱いた
もしかしたら(個人的にメールが届くほど)スーパーバイザーのお気に入りの彼女の魅力にあやかりたいとの理想化自己対象欲求も彼女に対して生じていたのかもしれません
4通目の手紙(ストーカー心理の形成)
気になる男性との楽しいひと時が綴られている
理想化自己対象である彼女に、私より重要な男性の出現!
これは今でも覚えていますが、この瞬間、その見知らぬ男性への激しい嫉妬を感じ、彼女に気に入られるように、その男性のようになろうと、これまた激しい競争心に駆られました
このあたりからストーカー心理が感じられてきました
「その男性を引き摺り下ろし自分がその地位に座ることで彼女を独り占めしたい」との独占欲が感じられます
ところで彼女はなぜ私にこのような内容の手紙を書いたのでしょう?
もしかしたら彼女の中の対象関係としての私のイメージは(私の気持ちとは裏腹に)恋愛について嫉妬心を微塵も抱かず応援してくれる異性の友達だったのかもしれません。
5通目の手紙(見捨てられ不安からのストーカー行為)
この手紙から私の呼称がファーストネームから名字に変わり、文体も所々お友達モードから知人モードに変わっています
この頃から幻想が醒め、彼女との温度差がはっきりしてきたため、(理想化対象からの)見捨てられ不安による心理的すがりつきが生じ、そのような心理がストーカー行為へとつながったようです。
6通目の手紙(ストーカー心理・ストーカー行為の終結)
この手紙が届く前に電話で彼女から「お付き合いする気はない」旨の話があったのでしょう
その後の私の以前と変わらぬ態度への彼女の強い戸惑いが見て取れます
ここに来てようやく彼女への理想化対象欲求は醒め、ストーカー的な関わり(ストーカー心理・ストーカー行為)は幕を閉じました
※実は数年後にもう1通彼女から手紙が来たのですが、なぜか紛失してしまいました。内容は「お元気ですか?」的なものだったように思います。
また私自身はまたストーカー心理に火がついては大変だと思い、あえて返事は書きませんでした。その後お互いに連絡を取っていません。
自由連想法による自己分析・自己治療からの洞察:
理想化によるストーカー心理・ストーカー行為
好きな女性に対して抱いたストーカー心理。当時はなぜ彼女の言動がことごとく歪めて受け止められたのか、後から振り返っても見当がつきませんでした。
しかし今回の自己分析でストーカー心理の背後には、彼女を聖母親マリア様のように理想化する心理が働いていたことを知りました。
「聖母親マリア様のような女性が自分に酷いことを言うわけがない」との病的思い込みが、彼女の言動の中の都合の悪い部分を否認の防衛機制によりすべて葬り去ることで「彼女が自分のことを好きに違いない」との幻想をどんどん強め、その結果現実に付き合っているかのような思考や行動がストーカー心理やストーカー行為となったのだと思います。
彼女には本当に申し訳ないことを致しました。
「ストーカー心理」解説本
「ストーカー対策」解説本