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ネガティブな心理の自己開示-自由連想法による夢分析・治療192回

前回の夢分析(恥の防衛としての自己愛の延長物-自由連想法による夢分析・治療191回)の夢の、続きの部分の夢の夢分析です。

夢:

夢の中で別人物に成り代わっている。けっこうイケメンの若い男性(というより少年)だ。しかし少年はその恵まれた容姿にもかかわらず、おとぎ話に出てくる妖精のような格好(白タイツに耳飾)をしているため誰からも相手にされない。
ところが少年はその格好こそが自分に相応しいと思い込んでいるので、なぜ誰からも相手にされないのかまったく理解できない…

自由連想法による夢分析・自己治療:

昔うたた寝したときに見た夢の天使
悲しみに暮れ、膝を抱えてうずくまっている
少年の表情も硬くこわばっていた
サイコセラピー練習帳―グレーテルの宝捜し』に出てきた白雪姫の妖精
最初、妖精を養成と打ち損じた
養成といえば産業カウンセラー養成講座
自分ひとりだけが浮いているように感じ、孤独感に苛まれていた
講師からも嫌われていると感じていた
だから実技試験は絶対に不合格だと思っていた
実際、試験官も怪訝そうな顔をしていた
しかしなぜか合格した
いまだに信じられない…
夢の中の少年はなぜ妖精の格好をし、それが自分に相応しいと思い込んでいたのだろう? その格好のせいで散々な目に遭っているというのに
どうせ自分なんか
出た、お決まりの自己卑下のセリフ
どうせ自分なんか、努力したって無理に決まってる
だからといって、わざわざ変人だと思われるような格好をしなくても良いのでは?
いや、もし少年が本当に妖精の格好が相応しいと確信していたら?もっといえば自分を妖精だと信じ込んでいたら?
それなら妖精の格好をするのはむしろ当たり前だ、何しろ妖精なのだから
そういえば夢の中の少年は誰からも相手にされないにもかかわらず困っている人を助けようとしていた
これも妖精なら至極当たり前の行為だ
聖書の一説「信じるものは救われる」
もしかしたら少年は誰からも相手にされないことを苦にしていない? 苦痛の感覚が麻痺してる?
いや「なぜ誰からも相手にされないのかまったく理解できない…」からは悩んでいる様子が見て取れる
相手にしてもらおうと、困っている人を助けようとしたのか? 助けた人だけは自分を無視しないようになるのではと期待して
しかしその格好がネックでは?
あっそうか、自分を妖精だと信じていたのか
悲劇のヒロイン
自分が迫害されていると感じたときのキーワード
最初から迫害される運命との含み
妖精=運命との信念
妖精から連想されることは?
きれい
清々しい
軽やか
軽い
薄い羽、簡単に壊れてしまいそう
果かない命
パニック発作(関連ブログ:パニック発作-自由連想法による自己分析・治療190回)を起こしてから「自分はいつ死んでもおかしくない」と頻繁に空想するようになった
自暴自棄?
だから、どうせ自分なんか?生きてても仕方がない?
いや、別に自殺したいわけじゃない
生きていたくても、突然死んでしまうかもしれないと不安に駆られている
昨晩も眠れない中、ネガティブな空想ばかりしていた
目が覚めると体が麻痺して動けなくなっていてパニックになり、たまたま掃除に来た大家さんに必死で助けを求める…etc.
自己分析への懸念
人生が充実したというよりも、今まで自覚されなかった不安や恐怖にどんどん敏感になり、かえって苦痛を感じるようになったような気がする…
それだけ共感能力が増したと納得してはいるが…苦しいことに変わりはない
パニック発作まで起こし死ぬかと思った訳だし
もしかしたら夢は、これまでの自己分析の仕方に重大な過ちがあることを示唆しているのか?
「妖精の格好=これまでの自己分析の仕方の象徴」という感じで
(急に胃の辺りに締め付けられるような痛みを感じる)
パニック発作のときと似たような感じの胃の痛みだ
養成講座の講師の言葉「(傾聴の仕方について)けっこう良いセンス持ってるんだけどなぁ…」
そのセンスを生かしていないということか?
養成講座では、自分が自己愛的な人間であることを積極的に自己開示していた
しかし一般的に自己愛人間のイメージは悪い
DSM-4の自己愛性パーソナリティ障害の臨床像の普及からか、自己中心的・自分勝手・わがまま・傲慢・冷酷・非共感的などのイメージがついて回る
もしかしたら自己分析の内容を公開することで、どんどん心理カウンセラーとしてのイメージを悪くしているのか?
しかし今のところコメントの書き込みなどもないので、本当のところは分からない
いや違う、このブログのように自分のネガティブな印象を与えるような心理を曝け出すことぐらいしか自分にはできない
自分にはまともな心理カウンセリングはできない
事実、心理カウンセリング夢診断・夢分析では全然生計を立てられない
これが自分の心理カウンセリングの実力を如実に表している
自分にはその程度の価値しかない

自由連想法による夢分析・自己治療からの洞察

ネガティブな心理の自己開示

これまで私は本業のブログ「心理カウンセリングの部屋」「夢占い・夢診断・夢分析の部屋」の他に、このブログを含めて自分自身のネガティブな心理を自己開示するブログ「うつ病・パーソナリティ障害・パニック障害…の治療」「夢の心理学」も続けてきました。
しかもそれらの自己開示的なブログに対して内心「世の中の役に立つに違いない」と思い、他の心理カウンセラーには真似のできないユニークなものであるとの自負さえ感じていまた。この心理が夢の中の少年の「思い込み」に象徴されているように思えます。
さらにこのような心理が心理カウンセリングや夢分析の仕事が一向に軌道に乗らないことへの苛立ちや落ち込みを防衛していました。
(たとえば自由連想法の「今のところコメントの書き込みなどもないので、本当のところは分からない」の部分にも、その防衛らしき心理が見られます)
とはいえ今の私には、心理カウンセリングや夢分析の仕事の仕方のどこに問題があるのか?あるいは心理カウンセラーとして何が足りないのか?残念ながら見当がつきません。
それゆえ夢が何かを警告してるような気はするのですが、それでも今までどおりネガティブな心理を自己開示し続けるに違いありません。
「自己開示」心理学的分析本

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