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自己不信感による対人恐怖症と優しい人への依存心-自由連想法による自己分析・治療207回

自由連想法による自己分析・自己治療のテーマとした症状:

他人への強い不信感-ゲシュタルト療法によるインナーチャイルドの癒し・自己治療・治療206回で洞察された、(無意識の)他人への強い不信感

自由連想法による自己分析・自己治療:

他人への強い不信感
しかし若い頃のCさんへのストーカー体験*では、不信感とは真逆の心理が働いていた
そういえばCさんにかかわらず、今でも「優しい」と感じられた人に対しては依存心のような気持ちを感じる
もちろん、かつてのように行動に移すわけではないが
自分は虐げられて当然の人間であり、優しい態度で接してくれるのは、その人がとてつもなく優しい人だからに違いない
そして、そんなに優しい人は滅多にいるものではない
だからCさんに強烈な依存心が生じたのか
*関連ブログ:
理想化によるストーカー心理・ストーカー行為-自由連想法による自己分析・治療174回
鏡映自己対象欲求によるストーカー心理・ストーカー行為-自由連想法による自己分析・治療175回

自由連想法による自己分析・自己治療からの洞察:

自己不信感と優しい人への依存心

他人への強い不信感から自由連想法による自己分析・自己治療を進めた結果、自分は虐げられて当然の人間との強い自己不信感と、そのような自分に対しても優しく接してくれる人への強烈な依存心があることが洞察されました。

基本的な自己信頼感の欠如からの依存心

自己心理学やスターンらの発達心理学の理論によれば、人は母親やその他の重要な他者から繰り返し「無条件の」受容や承認を受けることで「自分は人から尊重される存在」との自己信頼感(エリクソンの用語で言えば基本的信頼感)を「当然のこととして」感じるようになるそうです。
しかし私にはその基本的な自己信頼感が欠如しているようです。自由連想法に表れた私の自己感は、自己信頼感とは程遠い自己感…「虐げられて当然」との自己不信感でした。
「自分が人から尊重される存在」であるとはとても思えない私は、ひとたび優しく接してくれる人に出会うと、その人がまるで天使や聖母親マリア様のように思え、強烈な依存心に駆られていたのです。

自己不信感による対人恐怖症

これまで対人恐怖症的症状に対して様々な自己分析・自己治療を試みてきましたが、今回の洞察(基本的な自己信頼感の欠如=自己不信感)は、対人恐怖症を引き起こす中核的な(無意識の)信念のように思えます。
無意識で常に「自分は虐げられて当然」と感じていれば、あらゆる人に対して(その人が依存心を抱いてしまうほど優しい人でない限り)虐げられる恐怖(迫害恐怖)を感じるはずです。
このような無意識の恐怖心が、女性恐怖症視線恐怖症嘔吐恐怖症失禁恐怖症などの対人恐怖症的症状を作り出しているような気がしてなりません。

自己不信感への洞察を示唆する身体症状

自己不信感に対する洞察を得た直後、体の内側から湧き上がる恐怖のような情動と疲労感や「めまい」を感じました。このような身体症状は今回の洞察が、かなりの程度的を得ている証だと思われます。
自己信頼感・他者信頼感を育むための本
対人恐怖症 治療・克服本リスト

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