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自由連想法による自己分析・自己治療のテーマとした症状:

家に帰ると母親からの留守電が入っていました。「お兄ちゃん、今週の運勢良いみたいよ。また電話するからね。」
なぜ今週の運勢の結果をいちいち電話で知らせてくるのか?と不快感を感じます。「また電話する」らしいので、そんな電話の相手をしたくないと思い、急遽外で食事することにしました。
しかし「今度こそは電話したときに家にいて欲しい」との母親の期待を感じ、その期待を裏切ったことへの罪悪感を感じ始めます。しかしそれでも母親と電話で話したくない気持ちの方が強かったため、結局出かけました。

自由連想法による自己分析・自己治療:

日曜日のため満席で、入り口に行列ができている
今来たばかりにもかかわらず、席を譲らない自分が悪人のように思えてくる
先ほどの母親の期待に背いたことへの罪悪感の影響だろう
しかし何で今週の運勢のことで電話してくるのだろう?
おそらく最近の私の体調不良の影響だろう
私の体調を心配して、良い今週の運勢を知らせて元気付けてあげよう…そんなところだろう
しかし素直に「元気付け」とは受け取れない
子ども扱いされているような気がしてならない
母親がいないと何一つ自分でできない子供…そんな風に扱われているような気がして腹が立つ
ホントにお兄ちゃんはママがいないと何にもできないんだから、可愛い子ね♪
(信じられないことに、母親は未だに自分のことを「ママ」と呼ぶ)
目をクリクリさせて子供のように喜ぶ母親
ん?私が何もできないと、むしろ母親は喜ぶ?
私が自尊心を失うような体験をすると、なぜか母親が喜ぶ?
母親を喜ばし続けるためには、自尊心を失うような苦痛な体験をし続けなければならない
これが自虐行為としか思えない行為の源泉か?
今までの自己分析では、自虐行為は内在化された鬼のように怖い母親イメージによる懲罰だと解釈していた
しかし今回の自己分析から察するに、自虐行為はもっと単純な理由からだった
私がガッカリすればするほど、母親にとっては「自分を必要としてくれる」と感じ嬉しくなる
だから母親を喜ばすために(無意識に)自尊心を失うような行為を選択してしまう
それが酷くすれば自虐行為となる
自虐行為は母親に罰せられる恐怖ではなく、母親を喜ばせようとする子供心から生じていた

自由連想法による自己分析・自己治療からの洞察:

母親を喜ばすための自虐行為

自由連想法に表れた母親に対する無意識の空想(電話の件以外は、すべて私の空想です)から、自虐行為は子供心に母親を喜ばせようとする必死の努力の表れであることが洞察されました。
自虐行為・自虐的性格 心理学的分析本リスト
自虐をテーマとした映画・ドラマ
「自虐の詩」ほか、自虐をテーマとした文学・小説

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