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自由連想法による自己分析・自己治療のテーマとした症状:

メンタルヘルス対策のカウンセリングへの違和感

産業カウンセラー養成講座でも教わりましたが、大企業を中心にメンタルヘルス対策に取り組む企業が増えており、その一環として管理者による部下へのカウンセリングが日常化しつつあります。
私がよく利用するスターバックス西新宿三井ビル店*はオフィスビルの中にあるためか、メンタルヘルス対策の一環としての管理者による部下へのカウンセリングの光景をよく目にします。
そして心理カウンセラーという職業柄から、ついつい興味を注がれてしまうのです^^;
*自己分析セミナー自己分析個人レッスンインナーチャイルドの癒しセミナーゲシュタルト療法による自己傾聴個人レッスン新宿のカフェでの心理カウンセリングカフェでの夢診断・夢分析の会場としても、ときどき利用させていただいてます。
耳栓をしているので会話の内容までは分かりませんが、表情や声のトーンなどから最初は問題を抱えて落ち込まれたり欲求不満に駆られたりされていても最後には笑って去っていかれます。つまりどのカウンセリングもほぼ例外なくハッピーエンドで終了します。
しかしこのことに、なぜかとても強い違和感を感じてしまいます。
ハッピーエンドのカウンセリングに違和感を感じるのもおかしな話ですし、もしかしたら違和感は私自身の妬み(羨望)の投影から生じているのかもしれません。
そこで傍から観たメンタルヘルス対策のハッピーエンドのカウンセリングに対する違和感をテーマとして、自由連想による自己分析・自己治療を試みました。

自由連想法による自己分析・自己治療:

いつもハッピーエンドに終わるカウンセリングなんておかしい
どこか嘘っぽい
お互いに演技というか、儀式というか、予定調和というか、そんな感じ
クライエントである部下の側からすると「このカウンセリングで問題を解決し立ち直らなければならない」かのような暗黙のプレッシャーを感じる
それができないと管理者に対して申し訳ないような気がする
「カウンセリングにより傾聴されれば心理的な問題が必ず解決する」という暗黙のルールというか共通の信念が最初から存在していて、最初から達成が約束されている問題解決というゴールに向けてお互いに努力する決まり
一体感…「カウンセリングによる問題解決」という課題を協力して達成したことによる一体感
たしかにこのような一体感は自尊心を高める、お互いにお互いの自己対象として機能できたのだから
部下の立場からは、自分自身の問題解決能力への自信に加え、管理者に喜んでもらえることが間接的に人の役に立っている感覚を生む
管理者の立場からは、カウンセリングにより部下の問題解決を援助できた喜びに加え、自身のカウンセリング能力や管理能力を実感できる
お互い良いこと尽くめだ
ではなぜメンタルヘルスのカウンセリングが成功裡に終わるのに対して、心理カウンセリングでは中断も含めて失敗に終わることが多いのだろう?
ハッピーエンドに終われば、お互いに自尊心が高まり気分が良くなるはずなのに
何が違うのだろう?
うつ病のクライエントさんにはそれは難しいと思う
うつ病のクライエントさんのお話を伺う限り、毎日が地獄のような苦しみで、さらに眠っているときでさえ悪夢に苦しめられる
そんな心理状態では「形だけ」ハッピーエンドにしても何の解決にもならないと思う
うつ病以外のクライエントさん、たとえばもっと軽症のクライエントさんは?
ん?クライエントさんは真剣にご自身の悩みを解決しようと思っていらっしゃる
なかには心理カウンセラーである私に対して気を遣われる方のいらっしゃる
でもそのようなクライエントさんでも、メンタルヘルス対策のカウンセリングでのような「満面の笑顔」で帰っていかれるとは限らない
自由連想法を続ければ続けるほど、メンタルヘルス対策のカウンセリングというものが分からなくなってきた
経験がないのだから当たり前なのかもしれないけど…
産業カウンセラー養成講座の記憶
講師の方が(メンタルヘルス対策のカウンセリングの基本である)傾聴によるカウンセリングの効果を信じきっている様子に違和感を感じた、万能な心理療法などないのにと
しかしその講師の方が日々、私が目にしたようなメンタルヘルス対策のカウンセリングの体験をされているのだとしたら、それは単なる思い込みではない
日々、傾聴によるカウンセリングの効果を実感されていることになるのだから

自由連想法による自己分析・自己治療からの洞察:

やはりカウンセリングとはいえ未経験の領域のことは、いくら自由連想法で連想を膨らませてみても限界があるようです(T_T)
ただ産業カウンセラー養成講座での傾聴によるカウンセリングの効果に対する違和感について、講師の方が単なる思い込みからではなく実務経験からそう確信しているのだとの洞察が得られたことは収穫でした。

メンタルヘルス対策のカウンセリングへの違和感は消えず…

しかし未だにメンタルヘルス対策のカウンセリングの光景への違和感は解消していません。統計によれば、うつ病をはじめとした精神障害を発症する方が今なお増え続けていると聞きます。
まるで教科書に載せられている症例のように、絵に描いたように成功に終わるメンタルヘルス対策のカウンセリングの光景と統計上の うつ病をはじめとした精神障害者数の増加…謎と、そして違和感は深まるばかりです…
P.S. 自己分析からしばらくして、産業カウンセラー養成講座の講師の方に対する対抗的とも思える無意識的な空想が生じました。
このことから察するに、メンタルヘルス対策のカウンセリングへの違和感には私自身の羨望(上手くカウンセリングを進める管理者の方に対する妬み)も多分に含まれていると思われます。
メンタルヘルス対策ガイド本
心理カウンセリング ガイド本

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