夢:
発達障害(おそらく学習障害)の女性のアシスタントと一緒に仕事をしている。
自由連想法による夢分析・自己治療:
発達障害・学習障害…NHK『ハートをつなごう』などはよく観るが、自己分析に出てきたことはない
当たり前か、発達障害・学習障害は脳の器質的な障害なのだから
ん?いや、そうではない
自由連想法による自己分析に表れてきたことはないが、無意識に空想したことは何度かある
もしかしたら自分は発達障害や学習障害なのではないかと
もし子供の頃からの精神障害が発達障害や学習障害なら、それは身体の病気と一緒で、自分の責任ではないということになる
最近気づいた母親の精神障害への無理解と偏見
身体的な病気なら過剰に心配するのに、それが精神障害(心の病)となると態度が一変
「気のせいだ」「心配し過ぎだ」と頭から否定してかかる
私が精神障害だということ、あるいは精神障害が存在すること自体が許せないようだ
子供の頃、嘔吐恐怖症になったときも病気だと認めてもらえなかった
むしろ「甘え」や「反抗」だと厳しく非難された
だから病院に連れて行ってもらえなかった
今までは30年以上前の片田舎だから、精神障害に対して理解がないのも仕方がないと思っていた
そういう時代だったのだからと
しかし母親の病気に対する態度の違いに気づいてからは考えが変わった
おそらく母親は私が精神障害(当時の言葉では神経症・ノイローゼ)になることが許せなかったのだろう
だから私に対して激しい怒りを向けてきたのだと思う
もし子供の頃の病気が、心の病ではなく発達障害・学習障害なら?
発達障害・学習障害は脳の器質的な障害なのだから身体の病気
身体の病気なら母親も心配してくれたのでは?
「もしかしたら自分は発達障害や学習障害なのではないか」という無意識の空想は、そのような願望の表れのような気がする
子供の頃から、誰からも病気だと認めてもらえず「甘えだ!反抗だ!」と責められ続けてきた歴史…
もし発達障害や学習障害だったら、あんなに辛い思いをしなくて済んだのではないか?
いや当時はまだ発達障害や学習障害という概念さえなかった
自閉症で一くくりにされていた時代だ
ではもし自分の病気が自閉症だったら?
(自閉症に対する母親の反応をイメージ)
結果は同じだ…母親にとって自閉症は心の病に過ぎない…
どのみち運命は変えられなかったのか…
自由連想法による夢分析・自己治療からの洞察:
発達障害・学習障害だったら母親は心配してくれたのに…
自由連想法による夢分析・自己治療から、「もし自分の病気が発達障害や学習障害だったら、あんなに辛い思いをしなくて済んだのではないか?母親が心配してくれたのではないか?」との無意識の願望の存在が明らかにされました。
しかしたとえ子供の頃の病気が発達障害や学習障害であったとしても、母親にとっては精神障害(心の病)であることに変わりなく、したがって同じように激しい怒りを向けられたであろうことも洞察されました。
実現不可能な願望を諦めることの治療効果
自由連想法による夢分析・自己治療の結果は一見すると願望が満たされず残念な結果に終わり何ら治療効果が認めれないように見えますが、実はそうではありません。
たしかに願望が決して満たされないことを知ること自体は苦痛な体験です。しかしこの場合、願望の質が問題です。
決して満たされることのない、言葉を変えれば実現不可能な願望を抱くことは、願望が満たされないことによる欲求不満を作り出します。そしてこの欲求不満は願望の実現を諦めない限り解消することはありません。
したがって実現不可能な願望を諦めることは、たとえ一時的な苦しみや抑うつ状態を伴うとしても、長い目で見れば(実現不可能な願望による)決して解消されることのない欲求不満状態から心を解放してくれる効果があります。
諦めることで救われる…これは自己受容による治療効果です。
発達障害・広汎性発達障害・軽度発達障害の症状・原因・診断・治療ガイド本
学習障害の症状・原因・診断・治療ガイド本