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夢の内容:

母親と一緒に住んでいる。夜中に目が覚めると30センチ以上もある巨大なゴキブリが壁を這っているのを見て恐怖におののく(@_@;)
すると母親が事も無げに、その巨大なゴキブリを手で捕まえる。

自由連想法による夢分析・自己治療:

現実の母親は虫が大嫌い、だから夢のような行動に出るとは考えられない
なるほど、それだけ母親の力を理想化(過大評価)しているというわけか
しかし何でまた母親を理想化するような夢を見たのだろう?
二日ほど前の夜中のワン切り電話
ドキッとした
一瞬、何か悪い知らせではないかと
父親が亡くなった報せも夜中の電話だった
だから夜中の電話の着信音は今でもドキッとする
今度は祖母や母親の突然の死を報せる電話ではないかと
来月に予定されている母親の肺がんの手術
正確には肺がんではない
幸い良性の腫瘍で転移も見られないが、医者の勧めで念のため切除しておいた方が良いとのことだそうだ
なるほど、母親に死んで欲しくない、だから夢の中に母親が力強い姿で現れたのか
しかしなぜ母親に死んで欲しくないのかと考えると、それはたびたび経済的援助をしてくれる母親が死んでしまうとその援助が得られなくなるからだという考えが浮かんでくる
酷い息子だ、穀潰し
しかしこのように自己非難しても、どこか他人事のようで実感がない
自分なんか、どうなってもいい
だから考えなくていい
自分なんて何の価値もない、どうなってもいい
だから真剣に考えなくていい
なるほど、そういうことだったのか
「自分なんか、どうなってもいい」だから将来に不安を抱えているにもかかわらず、その不安に「本気で」対処する気になれないのか…
しかし不安が現実のものとなると、一転して激しい恐怖心に駆られる
まるで二つの心理状態が完全に切り離されてしまっているようだ
ひとたび経済的危機に直面すると自殺衝動に駆られるほどの恐怖を感じるにもかかわらず、幸いにして危機が去ると、また同じようなことが起こるかもしれないと不安を感じても「まあ何とかなるだろう」と思えてしまう…
まるで自分の中に二人の異なる私がいるようだ
「経済的不安に駆られる」私と「お前なんかどうなってもいいんだ」と突き放す私
「死にたくない」と思う私と「死んだって大したことない」と思う私

自由連想法による夢分析・自己治療からの洞察:

これまで経済的な不安をたびたび感じながらもそれに本気で対処する気にならない、またどこか実感がないことには気づいていました。
しかし今回の自由連想法による夢分析・自己治療で、その原因に触れられたように思えます。

危機的状況への対処を阻む知性化などの知的な防衛機制

普段の私は将来に対する経済的な不安を頭では理解しつつも、それは実感を伴うものではないために過小評価され「まあ何とかなるさ」と思えてしまうようです。
もちろんそれは不安を本当に実感してしまうと即座に自殺衝動に駆られてしまうほどの恐怖心が引き起こされるために知性化などの防衛機制が働いているためと考えられます。
このことは人が不安に対処しようとするときには、ある程度はその不安をリアルに感じる必要があることを示しているように思えます。
私のように不安を感じてもそれがすぐに知性化により抑圧されてしまっては問題自体が過小評価され、場合によっては合理化などの防衛機制によって「問題ないもの」とされてしまいます。

危機的状況への対処を阻む自尊心の低さ

そしてこのような知的な防衛機制による問題の過小評価は私の場合、自分を無意識のレベルで「どうなってもいい存在」と感じる、自暴自棄とも思えるような自尊心・自己評価・自己肯定感などの極端な低さから生じていました。
自分は死んだってかまわないような取るに足りない存在…だから危機的状況に瀕しても適切な対処をする「気にもなれない」のだと思います。
なお自尊心の低さから生じる危機的状況への対処の妨げは私の場合、意識的には単に「面倒くさい」と感じられていました。
知性化ほか防衛機制 解説本
自尊心を高める心理学の本


P.S. その後、自分の自尊心の低さが改めて実感されたためか、気分が落ち込みどんどん抑うつ状態になっていきたため、再び自由連想法による自己分析を行いました。
関連ブログ:抑うつ型自己愛性パーソナリティ(障害)に潜む罪悪感からの自殺衝動と人の役に立ちたい気持ち-自由連想法による自己分析・治療265回

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