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母親の否認・打ち消し?投影同一視?の防衛機制-自己分析・治療280回

自己分析後の自己洞察:

母親の打ち消し?投影同一視?の防衛機制

冷酷な医師・看護士への怒り・不信感と母親への罪悪感・不安-自由連想法による自己分析・治療からしばらくして、母親との電話のやり取りの中の、母親のある不可解な言動を思い出しました。
上述のブログで触れたように、母親から聞かされた医師や看護士の態度に対して私は内心憤りを感じましたが、当の母親はその医師のことを「面白いお医者さん」と評していました。
CTスキャンやPETの検査で良性の腫瘍だと診断されているにもかかわらず「いや、これは悪性の腫瘍(癌)に違いない」と自信満々に語る医師の一体どこが面白いのか、私にはまったく理解できませんでした…
おそらくこのような母親の態度が私に精神的な混乱をもたらしたのだと思われます。つまり手術を前にして不安に駆られているであろう母親に共感的に接しようと努めたにもかかわらず、その母親のあっけらかんとした態度に遭遇したため、共感すべき母親の気持ちが分からなくなってしまい途方に暮れたものと思われます。

母親の投影同一視の防衛機制?

ところでこの出来事は過去の、やはり母親との電話のやり取りを思い出させました。それは次のようなものでした。
母親が親戚の話を始めます。「大勢で押しかけてくるので迷惑」といった話です。そこで私は「それは酷い話だね」と同調を示しますと、母親は「何言ってるの、みんな良い人たちばかりよ。他人のことをそんな風に悪く言うもんじゃないよ」と答えました。
私は同調しただけのつもりが、いつの間にか自分が親戚の悪口を言ったことにされてしまったような気持ちになっていました…
以前に投影・投影性同一視という防衛機制への疑問-間主観性心理学で、投影同一視(投影性同一視)は(主にクライン派の)精神分析家や心理カウンセラーによる解釈の産物に過ぎないと述べましたが、このときばかりは母親の態度が投影同一視の表れ、つまり他人の悪口を言う悪い自己イメージを私に移し変えたように思えました。

母親の否認・打消しの防衛機制?

しかし今回の腫瘍切除手術の件では、私に対する批判はなくむしろ、もし医師への不信感を感じたのであれば、その不信感に対する否認ないしは打ち消しの防衛機制の働きを推測させるものでした。
このように考えますと以前の私に対する批判も、否認ないしは打ち消しの防衛機制により無意識化された内容を私が「それは酷い話だね」と示したため、それが私が言ったように本当に思えたということなのかもしれません。
そうだといたしますと、母親の態度は否認あるいは打ち消しの防衛機制の働きで生じた投影同一視「のように見える」現象ということになります。
もっとも、どちらの解釈もあくまで推測の域を出ないのですが^^;
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