夢:
スーパーで母親と店員さんと話をしている。父親の話になる。母親が変なことを言い始める。父親が亡くなったのを、つい最近のことだと勘違いしているようだ。
しかし、よくよく話を聞いてみると簡単な暗算ができないみたいなのだ。お店の人と何度も指摘するが何度も間違え続ける。
「母親さん、大丈夫?大丈夫?……ママ、大丈夫?」
(あっ、間違えた)
「吃ると子供たちも真似して吃るので直すことができず、混乱して訳が分からなくなってしまう」のだそうだ。
お店にいた子供たち「だったら料理作って!」
(いつの間にか、母親になっている)
黒ごまにジャコと豆を混ぜて…
子供たち「醤油と○○も入れないと!」
「忘れてた」
子供たち「豆入れ過ぎだよ!」
お店の人「豆のバーガーっていうのも有りじゃない?」
「そうね、名付けてミートバーガー」
(味見する)
(本当は普通だけど)「うん、美味しい! これは、いける!」
宅配ピザで使うような紙の容器にミートバーガーが入れられている
若い女性店員「よろしけば、レシピを教えていただけると試作品を作りますが」
「簡単ですよ」と言ってレシピの説明を始める。
夢から覚めたときの空想:
・認知症の徴候?
・これが子供の頃に母親が体験していたこと?
・畑のお肉→栄養満点
・「簡単ですよ」は子供たちを傷つけてしまったのでは…
自由連想法による夢分析の内容(重要な連想のみ):
高校生になってから近くに来たので寄ってみたが「勉強が忙しい」との理由で会ってもらえなかった
小学校の頃から勉強熱心で終わり頃には私よりも成績が上だった
私の成績が下がっていくのを見て心配して、叱咤激励された
花粉症で目を腫らしながら行ったのに会ってもらえなかった
友達が誰もいない孤独な時期のこと TやKを定期的に家に呼んでいた頃
二人とも気を使って義理で付き合っていてくれた、本当は帰って勉強したいはずなのに
何しろ3人とも地方では有名な進学校に行ったのだから
寂しさを紛らわすために昔の友達を利用していただけ、いいように使っていただけ、道具として
それも、付き合ってもらうが半ば同然と思っていた
「料理を作ってくれるのは当然、当たり前」で感謝の気持ちはなかった
育ててもらっていることへの感謝もなかった、だから「育ててもらっているくせに」と言われると恩着せがましく聞こえ、非常に腹が立った
聞かれないと美味しいとは言わず、不味い時だけ不味いと言った
これでは母親もやり切れない。一度も感謝されることなく、ときに批判されるだけ…堪ったものではない
自由連想法による夢分析からの洞察:
相手の立場・気持ちを無視
今回の夢分析で複数の相手の立場や気持ちを一切無視し、自分の欲求だけに関心を寄せる自己愛的な性格傾向を示す記憶が回想されました。
相手の立場・気持ちを無視することへの過剰な罪悪感
補足ですが、この夢分析のあと、今まで相手の立場や気持ちを散々無視して生きてきたことの罪悪感、それも過剰な罪悪感を感じるようになり、少しでも自分の欲求を満たすようなことはすべて「相手の立場・気持ちを無視して自分のことしか考えない傲慢さの表れ」のように思うことがありました。
そんなことをいえば何も頼み事をできなくなるわけですが、それを分かっていてもなお、心の片隅ではそのような自分が自分勝手な人間に思えてなりません。
(相手の立場や気持ちを無視することへの罪悪感を自覚する前までは、他人に頼み事をする際によく躊躇し、それは「恥ずかしさ」のせいだと思っていました)