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他者からの過剰な賞賛欲求による完璧主義-自由連想法による夢分析65回目

夢の内容:

花粉症による鼻づまりが酷いときに見た夢)
うるさく付きまとう子供(幼稚園児)から逃れてトイレへ。中は薄暗い。大便の方に入り鍵をかけ身を潜める。
それでも中に侵入してきそうな不安を感じると、案の定パーティションの上から侵入してくる。
「来るな!来るな!」
恐怖のあまり絶叫して目が覚める(@_@;)

自由連想法による夢分析の内容(重要な連想のみ):

0点のテスト 100点じゃないと気が済まなかった
だから途中で切り上げることができなかった
完璧主義 完全じゃないと許せない
これでは欲求不満になってしまうのでは?
∴楽しい思い出がほとんどない
ちょっとの楽しみでは満足できない

自由連想法による夢分析からの洞察:

テストでの完壁主義

これは小学生のときの記憶です。テストが2枚あって難しい方から手をつけてしまい、時間切れでもう1枚の方のテストは白紙回答になってしまいました。
実は白紙だった方のテストは非常に簡単で5分もあればできるようなもので、私はそのことに気づいていました。しかし途中からでもその簡単なテストの取り組むことができなかったのです…
なぜなら、そのときの私の頭にあったのは「難しいテストで100点を取って先生や同級生から賞賛を浴びる」ことだけでした。ですから難しいテストで100点を取ることがどうしても必要だったのです。
結果は93点…そして私には「要領が悪すぎる」との評価が下され惨めな思いをしたのでした。

他者からの過剰な賞賛欲求による完璧主義

いままで自分が完璧主義の傾向が強い人間であることに気づいてはいましたが、なぜ完璧にこだわるのかについては十分に理解していませんでした。
今回の夢分析で、完璧主義の背景には他者からの過剰な賞賛欲求があったことを知りました。

他者からの過剰な賞賛を求める自己愛性人格障害

子供の頃絵が好きだった私はゾウの絵を描いて、それを画家の従兄弟に見せて点数をつけてもらったのですが、自分では完璧だと思った絵に60点という低い評価を付けられたことが許せず、駄々をこねて点数を吊り上げさせて、最後には100点の評価を勝ち取りました。
そのとき勝ち誇った気分の自分に対して、従兄弟が呆れたよな表情をしていたのを覚えています。
ちなみに他者からの過剰な賞賛を求めるあまり社会生活に支障をきたしてしまうような人々は自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)の可能性がありますが、私は子供の頃から賞賛欲求が強かったことを示す記憶が数多くあるため、自己分析を始めた頃は「自分は自己愛性人格障害に違いない」と確信していました*。
しかしその後の自己分析で、そのような評価が自分を責め立てる過酷な超自我によるものであることが徐々に明らかとなってきました(もちろん自己愛に関してまったく問題がないわけではありません)。
思えば私は他人からよく「誠実」「まじめ」だと言われますが、自己愛性人格障害の人は通常周囲の人からは「尊大」と映ります。
それでも一時期自分が自己愛性人格障害だと信じて疑わなかったことは、過酷な超自我による自責の念が、少しの欲求を感じることでもそれを「自分のことしか考えない自分勝手な人間」だと責め立てるほど激しいものだったことを物語っているように思えます。
*関連ブログ:自己愛性人格障害/うつ病・人格障害・パニック障害…の治療
完璧主義を治す方法 参考本

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