夢:
子供の頃の私に戻っている。母親と二人で車で町まで買い物に出かける。本屋さんで雑誌を見たいと思い母親に頼むが「後でいいでしょ?」と聞き入れてもらえない。
「今でなきゃ駄目なの!」
母親の理解のなさに激しい怒りを覚える。
自由連想法による夢分析:
母親と二人で車で町まで買い物
弟がまだ生まれていない? 2才? それとも弟はまだ小さくてお留守番?
夢の中では幼稚園児だったような気がする じゃあ弟はお留守番だ
母親を独り占めしている気分
母親の理解のなさに激しい怒りを覚える
夢の中では、自分は正しい要求をしていると確信していた
当たり前のことが分からない母親への苛立ち
バカだと見下している感じ バカだから分からないんだと
自分は漢字博士だ 分からないことはない
自分は優等生 選ばれた人間 IQだって高い
わざわざ担任の先生に呼ばれたんだ
「やればできる」 余計なことを… 「将来が楽しみ」
あの一言が母親に過剰な期待を持たせた
そのせいでいつもトップクラスの成績を取るように要求され続けた
「やればできる」 今思えば、半分自分に必死で言い聞かせていたような
徐々に成績が下がっていく現実を認めるのが恐くて
まったくY先生は余計なことを…
あの一件でトップレベルの成績を維持し続けるための努力を義務づけられてしまった
勉強の成績だけでなく、宿題も読書の量も、運動を除いたあらゆることでトップにならねばと
夢分析からの洞察:
強迫的なまでに母親の期待に応える
学生の頃、母親から毎日のように「やればできる」と叱咤激励されることに嫌気が差していましたが、今回の夢分析で母親が成績に対して過剰な期待を持つに至った一つの理由が洞察されました。
また母親だけでなく私自身も期待に応えようと(極度に苦手だった運動を除いた)あらゆることでトップを取ることに強迫的なまでに執着していたことに気づかされました。
例を挙げますと、小学生の時に読書大会があり班ごとに読んだ本の数を競い合ったのですが、私はできるだけ薄い本を選び内容そっちのけで、ただ文字を目で追うことで読みあさり見事一位を獲得しました。
内容がいっさい頭に入らない読書に価値があるとは思えません。しかしそれでも当時の私の中にあったのはトップを取ることへの執着心だけでした…
執着の心理 分析本リスト