自己分析のテーマとなった症状:
@美容室。スタイリストが一人しかいないため、かなりの時間待たされる。楽しそうにおしゃべりするお客とスタイリストに「早くしてくれ」と少しイライラする。
そのうち何か自分が放っておかれているような気分を感じた途端、閉じ込められたような感覚に陥り、その苦痛に耐えられず外へ飛び出したい衝動に駆られる。
自由連想法による自己分析:
幼稚園の頃のお留守番の記憶
母親と弟だけで出かけて、放っておかれた
きちんとお留守番 「どこへも行かないで大人しくお留守番してるのよ」
どこへも行かない 動いては行けない
うんこを漏らしそう でもトイレに行ってはいけない
一生懸命、遠くに見える母親に向かってトイレに行きたいと訴える
トイレに行く許可を得るために
放っておかれたのでは?
忘れられてしまった 自分の存在を 完全に 人々の記憶から消し去られてしまった
消しゴムで消すように 無造作に 何の痛みも感じることなく平気で
誰も気にかけてくれない それを認めたくない 自分がちっぽけな存在であることを
自分が独りぼっちなのを
空想上でお友達づくり 自分の自由になるように足を切断
母親も独りぼっち(四面楚歌)だったのか
それで自分を慰めるために私を作り出した 利用した
いや今でも利用しつくしている 骨の髄までしゃぶっている エキスを吸い尽くしている
骨抜きにして二度と抵抗(反抗)できなくなるように
母親の毒牙 新宿ベルクで手掴みでハムを貪り食う母親
「この子は私がいないと何もできないんだから、まったくしょうがない子ねぇ(嬉)」
自己満足 満足の道具
母親の投影同一視の対象
放っておかれる(存在を無視される)ぐらいなら「欲求不満のはけ口として」利用された方がまし
自己分析からの洞察:
放っておかれる(存在を無視される)ぐらいなら「欲求不満のはけ口として」利用された方がまし。この心理はどこか虐待・DVの被害者の方の心理とつながりがあるように思えます。
もし親・配偶者・恋人などからの虐待・DVの被害者の方が心理的に無視される孤独にまったく耐えられない性格だった場合、この方々が加害者から離れることは非常に難しいのではないでしょうか。
※この洞察は「虐待やDVの被害者にも責任がある」と言っているわけではありません。あくまで虐待やDVの被害者の方が、加害者から離れるのがしばしば困難であることについての一つの仮説に過ぎません。
被虐の心理 分析本リスト