行動療法(系統的脱感作法)でPTSD様の失禁恐怖症に対処 目次:
自己暗示によるリラックス法ではPTSD様のフラッシュバックの失禁恐怖は治まらず…
行動療法でPTSD様のフラッシュバックの失禁恐怖症の症状に対処することに
系統的脱感作法でPTSD様のフラッシュバックの失禁恐怖症の症状に対処
失禁恐怖の不安階層表を作成しただけで気持ちが楽に☆
自己暗示によるリラックス法ではPTSD様のフラッシュバックの失禁恐怖は治まらず…
自己暗示によるリラックス法でPTSD様の失禁恐怖症に対処にも書きましたように、PTSD(心的外傷後ストレス障害)様のフラッシュバックで生じる失禁恐怖症の症状(膀胱に尿が溜まっていないにもかかわらず今にも失禁しそうな恐怖に襲われる症状)に対して自己暗示によるリラックス法を試みましたが、何とかフラッシュバックで生じる失禁恐怖症の症状に対処はできるものの、毎日フラッシュバックで失禁恐怖症の症状に襲われることが続きます。
そのため失禁恐怖への予期不安が高まり、また気分もどんどん抑うつ的になっていきました。
このままでは失禁恐怖症の症状が酷くなる不安を感じ、何か別の対処法を考える必要があるように思えました。
行動療法でPTSD様のフラッシュバックの失禁恐怖症の症状に対処することに:
そこで思いついたのが行動療法です。失禁恐怖症をはじめとした恐怖症には行動療法が効果的と心理学の本で読んだ記憶があったためです。
さっそく行動療法の入門書を買いに本屋へ出かけました。
(家に認知行動療法の本はありましたが、その本は認知療法に重点が置かれていて、行動療法を学ぶにはあまり適していませんでした)
認知行動療法のコーナー(行動療法の本はたいてい認知行動療法の本と一緒に並んでいます)へ行きなるべく分かりやすく実践的な行動療法の本を探し『新行動療法入門』と『方法としての行動療法』を購入しました。
系統的脱感作法でPTSD様のフラッシュバックの失禁恐怖症の症状に対処:
さっそく家に帰ってから自分の症状(失禁恐怖症)を意識しながら「新行動療法入門」を読み進めますと、私のPTSD様のフラッシュバックを伴う失禁恐怖症の症状には数ある行動療法の技法の中でも系統的脱感作法が適しているように思えました。
そこで系統的脱感作法の技法を使ってPTSD様のフラッシュバックを伴う失禁恐怖症の症状に対処することにしました。
ただ本来の系統的脱感作法はイメージを用いるにせよ実際の状況に曝露するにせよ「意図的に」症状に直面するわけですが、私の場合PTSD様のフラッシュバックを伴っているため「意図せずに」症状が引き起こされてしまい、しかもその症状(切迫した失禁恐怖や、膀胱の辺りの圧迫感や痙攣する感覚)が長時間持続します。
そのため系統的脱感作法を実施しつつも、どこかエクスポージャー法のような感じになっている嫌いもあります。
※その後「方法としての行動療法」でPTSD(心的外傷後ストレス障害)の治療にはエクスポージャー法と認知再構成法(リフレーミング)の併用が有効であることを知りました。
系統的脱感作法の手順に従い、まずリラクゼーションを行いました。ちなみにリラクゼーションの技法は最初漸進的筋肉弛緩法を試したのですがあまりリラックス感を感じらなかったため慣れている自律訓練法に変更しました。
続いてイメージの中で失禁恐怖症の症状に直面し(といっても大抵PTSD様のフラッシュバックで勝手に症状が引き起こされるのですが)その恐怖の度合い(強さ)を評価し、その後再び自律訓練法によるリラクゼーションを行いました。
失禁恐怖の不安階層表を作成しただけで気持ちが楽に☆
続いて(本来はこちらの手順が先だったようなのですが)失禁恐怖について次のような不安階層表を作成しました。
不安度 | 不安の状況 |
---|---|
1 | いつでもトイレに行ける状況で尿意を少し感じる |
2 | いつでもトイレに行ける状況で尿意を感じる |
3 | 人前ですぐにトイレに行けない状況に直面し尿意を少し感じる |
4 | いつでもトイレに行ける状況で尿意を強く感じる |
5 | 人前ですぐにトイレに行けない状況に直面し尿意を感じる |
6 | 人前ですぐにトイレに行けない状況に直面し尿意を強く感じる |
7 | いつでもトイレに行ける状況で今にも失禁しそうな恐怖に直面 |
8 | いつでもトイレに行ける状況で膀胱の辺りが痙攣を起こしパニックになる |
9 | 人前のすぐにトイレに行けない状況で今にも失禁しそうな恐怖に直面 |
10 | 人前のすぐにトイレに行けない状況で膀胱の辺りが痙攣を起こしパニックになる |
すると不思議なことが起こりました。失禁恐怖の不安階層表を作成しただけで気持ちが楽になったのです☆
失禁恐怖の不安階層表を作成しただけでもう半分仕事が済んだ(失禁恐怖症の自己治療が済んだ)かのような気分になったのでした。
おそらくこれは不安階層表を作成できたことで、失禁恐怖症の自己治療の見通しがついたことによる気分の変化だと思われます。
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個人的には方法としての行動療法の方が自身の心理カウンセリングに取り入れられる部分が多くに役に立ちました。
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その後さらに行動療法による自己治療を続けました。
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