自己分析のきっかけとなったテレビ番組:
NHK-BS1 COOL JAPAN~発掘!かっこいいニッポン「弔う」
お葬式をテーマとしたこの番組を見ていたとき、埋葬の話題のところで以前に母親がふとつぶやいた言葉「もし私が死んだときは、お骨を墓に埋葬するのではなく海に流して欲しい」を思い出しました。
自由連想法による自己分析・自己治療:
なぜあの時母親はあんなことを言ったのだろう?と考えているうちに、いつの間にか自由連想法的に思考を巡らしていました。
数時間前に見たテレビ番組『土よう親じかん』
テーマは「手をあげず子どもと向きあいたい」
母親にはよく叩かれた…
そのテレビで、最近分かってきたこととして「赤ちゃんのときに泣くと母親に叩かれるなどの虐待行為を受けて育った女性は、母親になったとき赤ちゃんの泣き声を聞くと脳の働きで反射的に不安になってしまう」
だから母親を責めても仕方がないとのこと
母親の子供の頃の話
幼いときに祖父が戦死し祖母も仕事を失ってしまったため、親戚の家に居候させてもらうことになり、居候の身であるため大変不自由な思いをしたそうだ
若いとき(私が幼稚園児の頃)のキリスト教系の宗教への傾倒
父親方の親戚付き合いへの嫌悪
しがらみ・しきたりへの嫌悪
もしかしたら母親の「海に散骨して欲しい」との願いは「しがらみからの解放」や「不自由な思い」から生じていたのかもしれない…
私自身も母親から相当不自由な思いをさせられたと感じてきた、不思議なものだ…
自由連想法による自己分析・自己治療後の出来事:
この自己分析の後、私にとっては不思議な出来事がありました。
カフェでお茶しながら仕事していたときのことです。隣に若い女性が座ったのですが、いつもでしたら緊張や恐怖を感じるはずの状況に対して、このときの私は安心感のようなものを感じていました。
(見ず知らずの)女性がそばにいる安心感…それはこれまで私が感じたことのない感覚でした…
自由連想法による自己分析・自己治療からの洞察:
母親の不自由な思いへの共感による女性恐怖症の症状軽減?
これまで自己分析から、母親が不自由な思いを感じていることには気づいていました。しかし「海に散骨して欲しい」と願う母親の気持ちを感じたときは妙に実感がありました。
おそらくこれまでの母親の気持ちに対する洞察は知的洞察に過ぎないものであり、今回の自己分析で初めて母親の気持ちを共感的に理解することができた、その効果が女性恐怖症の症状軽減という形で表れたのかもしれません。
女性恐怖症の心理への新たな洞察
しかしその後、女性に対して感じられた安心感は女性恐怖症の症状の持続的軽減には結びつかず、私の女性恐怖症的症状は新たな形を取りはじめました。
これまでの女性に対する緊張・不安・恐怖のみの心理状態に、新たに安心感が加わるようになったのです。つまり緊張・不安・恐怖と安心感との共存です。
この心理状態の自己分析から、女性恐怖症の心理には葛藤が関係していることを洞察するに至りました。
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