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自分がギフテッドと呼ばれる存在だったことを知る@NHK「クローズアップ現代+」

先日NHKの「クローズアップ現代+」で、ギフテッドが特集されていました。
知られざる天才 “ギフテッド”の素顔 – NHK クローズアップ現代+

今回の放送で初めて聞いた言葉ですが、ギフテッドとは生まれつき高い知能(IQ130以上が目安)や才能を持つ人のことを指し、Facebookの創業者などがこのギフテッドと言われているそうです。

実は私もギリギリの数値ですが(確かIQ130か130以上)、このギフテッドに該当する子供でした。
小学2年生の時に、知能テストの後に母が担任に呼び出されて「特別知能が高く、将来が楽しみ」というようなことを聞かされ、母が妙に興奮していたのを覚えています。
もっともその時以来、事あるごとに母から「あんたは、やれば出来るんだから」と発破をかけられるようになり、私としてはいい迷惑でしたが…

また番組タイトルで「知られざる天才」と称されていることにも違和感を覚えました。
私の能力や人生を振り返ると、天才とは程遠いものだったからです。

早くから難しい漢字を覚えた

番組ではギフテッドの様々な特徴が紹介されていましたが、それと合致するものもありましたが、逆に縁遠いものもありました。

例えば小学生の頃までは、私もまだ学校で習っていない漢字を覚えて使っていました。
その理由の1つは、本を読むのが好きで、なおかつ自分が読みたい本に漢字が使われていたため、必死になって覚えたようです。

ちなみに一番最初に読んだ漢字混じりの本は『ツタンカーメン王の秘密』で、小学2年の時に「今日はここまで読んだ」と鉛筆でカギ括弧をつけて、毎日2ページ位づつ読み進めていたようです。
もっともこの時期の私には、まだ辞書を使うスキルはありませんでしたので、文脈から推測して何とか漢字の意味を覚えようとしていたようで、今考えると物凄い執念です。

また番組に登場した棋士の加藤一二三さんと同じく、文系科目の方が得意でしたし、理屈で納得できた事は大人になってもその記憶が保持されていました。

しかしズバ抜けた記憶力を有していたわけではなく、大学受験は散々な結果だった

しかし番組で紹介されていたようなズバ抜けた記憶力は、私にはありませんでした。
もしそうであれば大学受験で失敗することもなかったはずです。
(高い知能を有しているはずなのに、偏差値43の大学にさえ合格できませんでした)

ただ学習成績は常に悪かったわけではなく、少なくても小学生の頃までは常にクラスでトップを争っていました。
ですからその後なぜ成績が徐々に落ちて行ったのか自分でもよく分からず、そのため自信を失っていくばかりで対処のしようがありませんでした。

家庭以外での集団生活に、たちまち不適応を起こした

また番組では、事前にギフテッドの人々へのアンケートを実施していました。
ギフテッドの方々へのアンケート結果

このアンケート結果によれば9割の人が学校生活に違和感を感じているとのことですが、この点は私も同様でした。
私の場合はキリスト教系の幼稚園に入学した途端、そこでの集団生活に不適応を起こました。

もっとも辛かったのは会食恐怖

特に辛かったのは会食恐怖と呼ばれる、人前で食事をすると吐き気がしてほとんど何も食べられなくなる症状で、この時からそれまでのふっくらとした体格が痩せ過ぎへと急激に変化してしまいました。
この会食恐怖は、その後20年近くも続くことになります。

※関連カテゴリ:嘔吐恐怖症の自己分析

なお学校では友達もできたので辛い出来事ばかりではありませんでしたが、それでも会食恐怖をはじめとした頑固な症状が特定の場面で私を苦しめ続けました。

以上のように私の学生時代は、小学2年生の時の担任の予測とはかけ離れた散々なものでした。
ではこのような人生に至ってしまったのは、本当のところ何が問題だったのか、次のページではそのことを私なりに考察してみます。

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