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自己愛障害・アダルトチルドレンとの自己分析:

これまでの母親に関する自己分析では、もっぱら母親の自己愛障害ともいえる性格的な要因ばかりが洞察され、またそれゆえに自分が(自己愛障害の母親の犠牲となった)アダルトチルドレンなのではないかと考えてきました。

母親は自己愛障害ではなかった?

ところが前回の自己分析(母親の田舎暮らしゆえの人間関係の苦痛-社会構成主義的な自己分析・治療)では、これまで母親個人の性格に起因する問題とばかり思っていた事象に、実は社会的な要因が深く関与していた可能性もあることに気づかされました。
しかしそうなりますと、これまでの自己分析で得られた母親に関する洞察についても、それが自己愛障害(個人の自己愛の問題から生じる精神病理)というよりも社会適応障害と呼ぶべきものである可能性も出てきます。

アダルトチルドレンでもなかった?

また同時にこのことは、アダルトチルドレンの病理が定義上「自己愛に問題を抱える自己愛障害の親に育てられた結果生じる精神病理」であることから考えますと、私がアダルトチルドレンの要件を満たしていないことにもなり得ます。
ただ今となっては自分がアダルトチルドレンなのか否かは、さして問題ではありません。それは精神的な病理を表す「ラベルの違い」に過ぎないように思えるためです。
もっともそのラベルとラベルが示す内容が社会的評価に大きな影響力を持つこともまた事実ではありますが…
アダルトチルドレン(AC)からの回復・克服・症状・原因・治療・診断ガイド本
自己愛性パーソナリティ障害・自己愛障害の症状・原因・治療・診断ガイド本


自分がアダルトチルドレンか否かについてあまり気にしなくなった理由としては、例えばDSM-Ⅳ-TRなどのように症状を現象学的に記述する診断法(操作的診断基準)に対する価値観の変化が要因として考えられます。
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