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できない理由を探してしまうのは、その取り組んでいることが気が進まない証〜自己分析

「できない理由を探さない」ことの大切さ

昨晩、BS朝日で「白の美術館」という番組が放送されていました。
各界の著名人がその場で即興的に作品を作るという趣旨の番組です。

昨晩のゲストは、ライトパブリシティ副社長でもいらっしゃる、エグゼクティブ クリエイティブ ディレクターの杉山恒太郎さんでした。
その杉山さんの次のような一言が気になりました。

できない理由を探さない

これは私たちの癖として、つい「できない理由」に意識を向けてしまい、その結果何事も消極的になってしまう傾向を指摘したものです。

いつも「できない理由」探しをしているわけではない

ですが自分に置き換えて考えてみると、いつもそうとは限らないことに気づきました。
そこでその違いを探索してみるとモチベーションが大きく関係していることが分かりました。
具体的には「やりたいこと」と「あまり気が進まないこと」との違いです。
少なくても私には、次のような両者の違いが見られました。

やりたいことに取り組む時には、誇大的になりリスク管理が甘くなりがち

まず「やりたいこと」に取り組んでいる時には、気分が高揚し物事をバラ色に美化してしまう、つまり誇大的(行き過ぎたポジティブ思考)になり、その結果リスク管理も甘くなってしまいがちです。

気が進まないことに対しては、できない理由にばかり意識が向きがち

対して「気が進まないこと」に取り組んでいる時には、前述のやりたいことに取り組んでいる時とは真逆に、上手く行かない予測や、失敗するようなイメージばかりが浮かんできたりします。

願望は未来予測に大きな影響を与える

このように私という同じ一人の人間の思考パターンが大きく変化するのには、あくまで自己分析から言えることですが、私自身の願望が影響しているように思えます。

まず「やりたいこと」に取り組んでいる時には、当然それが上手く行って欲しいと思っているでしょうから、その願望が評価の甘さという形で影響を与えることが予想されます。

対して「気が進まないこと」に取り組んでいる時には、できればそれをしたくないと思っているので「できない理由」探しが起きがちになるはずです。
なぜなら「上手くいかない」「メリットがない」と結論づけられれば、やらずに済むことになるためです。

またこの思考パターンは、プロジェクトの途中で変化する可能性もあります。
例えば、やる気満々で取り組んでいたことに、途中でとても困難な課題にぶち当たり「面倒臭い」という思いに駆られれば、その思いの強さ次第では「やりたいこと」だったはずのものが「気が進まないこと」に変わってしまう可能性があるためです。

できない理由を探してしまうのは、それが気が進まない証

またこれまでの考察を逆向きに考えてみますと、できない理由を探してしまうのは、それが気が進まない証、つまり自分の欲求に気づくためのツールとしても使えることになります。

このことがなぜ重要かと言いますと、私たちは往々にして欲求とミッションとを混同し、特にミッションを自分自身の欲求と錯覚しやすいためです。

補足)今回の考察では、極端にネガティヴ思考な人のケースを除外しています。
そのような人は恐らく、どのようなことに対しても悲観的な予測を立ててしまう傾向があると考えられるためです。

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