紙オムツで失禁恐怖症克服?
これまで失禁恐怖症にあるように、認知行動療法などさまざまな心理療法を用いて失禁恐怖症の克服を試みてきました。
しかしあるとき、ふと「もしかしたら、もう失禁恐怖症が完治することはないのかもしれない。だったら紙オムツでもした方が、不安が減って楽になるのではないか?」と思えました。
紙オムツ購入&初体験
翌日さっそくドラッグストアへ紙オムツを買いに行きました。恥ずかしいので「親の介護のような振り(どんな振りなんでしょうw)」をして紙オムツのコーナーへ行くと、そこには紙オムツのサンプルが展示されていました。
これを自分がつけるのか…紙オムツをつけた姿を想像し、惨めさを感じすにはいられませんでした…
試しに家で紙オムツ初体験…案の定、情けないほど惨めな格好です(T_T)
紙オムツでも失禁恐怖症の不安はなくならず…
ところが清水の舞台から飛び降りる覚悟で選択した紙オムツをもってしても失禁恐怖症による不安は完全には治まりませんでした。本当に失禁しても大丈夫なのか?端から漏れたりしないのか?との疑念が湧いてきたのです。
よほど実際にお漏らしして紙オムツの効果を確かめようとも思ったのですが…それも恥ずかしいのか抵抗があり、結局紙オムツの効果を確かめないままで終わりました。
紙オムツで失禁恐怖症の不安軽減♪
最初の紙オムツ実践は、たしか美容室だったと思います。もちろん美容室にトイレはありますが、いちいち店員さんに断ってからでないと行けませんし、何度もトイレに行くと変に思われる不安もあります。そのためカラーリングなどで時間のかかるときは失禁恐怖症によるトイレ不安との闘いでした。
さて失禁恐怖症への紙オムツの効果ですが…正直、失禁恐怖から完全に開放されたわけではなく、いくぶん失禁への気がかり(予期不安)はありました。しかしその予期不安は軽微なもので、これまで感じた今にも漏れてしまうような失禁恐怖はありませんでした。
失禁恐怖症の不安心理の不思議…
それにしても失禁恐怖症の心理とは不思議なものです。もし本当に失禁してしまったら紙オムツからオシッコが漏れてしまうかもしれない不安を感じているにもかかわらず、それでも紙オムツをしないよりは遥かに不安や恐怖が軽減したのですから…
P.S. しばらくしてから『脳科学と心の臨床―心理療法家・カウンセラーのために』という本で失禁恐怖症に限らず、他の恐怖症も含めた不安障害に分類される精神障害の不安症状の一因は、脳の扁桃核という部位に刻印された条件反射によるもので、この反応が不安や恐怖を引き起こすそうです。
関連ブログ:不安障害の症状は脳の条件反射
この本の記述が正しければ失禁恐怖症の症状は、花粉症のアレルギー症状にも似た生理現象によるものであることから、不安症状の消失は非常に困難であり、したがって私の紙オムツという対策は、失禁恐怖症克服とは言えないまでも治療困難な症状への適応という意味では悪くない選択なのかもしれません。
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