自己分析のテーマとした心理:
お客が女性ばかりのときに感じた緊張感。
自由連想法による自己分析・自己治療:
@スターバックス
何だこの緊張感は
女性の中に男性は私ひとり
場違い、宝塚状態
禁断の場所に足を踏み入れてしまった感じ
高校のときの記憶
なぜか七宝焼きクラブに入った友達K
女子ばかりで男子は彼ひとり
彼の話では、みんな女子が手伝ってくれるらしい
一方、彼女を見つけるためにフランス語学校(アテネ・フランセ)に通っていた友達T
Kの場合、表向きはTとは違う理由から
それでも女子から人気があった
一方Tは本人の期待とは裏腹に、まったく相手にされなかった
彼いわく、女性の方はみんな真剣にフランス語を覚えるために通っているからだそうだ
Kの話を聞いたとき正直、少し羨ましいと思った
そんな手があったのかと
しかしその後の彼の人生は、私から見てあまり羨ましいものではなかった
私が途中で挫折してしまった書道の師範免許を取り、私とは比べ物にならないほどコミュニケーション上手だったのに
書道の挫折の原因…たった一度の自尊心の傷つきで嫌になってしまった
原因はペン習字
それまで鉛筆によるペン習字は毛筆の習字よりも得意で、全道大会で金賞をもらったこともあった
それが万年筆によるペン習字に変わった途端に「残念でしょう」という一番低い評価をもらった
そのときの心理を思い出す
今まで得意分野だったはずのペン習字が、いくら書き直しても上手くかけない
悲しくて泣きたくなってきた
まだ時間は残されていたけど、これ以上いくら練習しても無駄だと思い、諦めて提出した
当時は下手だから一番低い評価をつけられたと思っていたが…今思い返すと「途中で諦めた」ことに対する評価のような気がする
確か当時はK君よりも成績が良かったので多少なりとも期待されていたのかもしれない
それを私は…平気で「残念でしょう」と評価した先生が許せなかった
自分がこれだけ悲しい思いをしているのだから、少しは多めに見てくれてもいいのにと
それまでの自信が木っ端微塵に打ち砕かれた
人は「たった一度の躓きで」と思うかもしれない
しかしそうは思えなかった
あの一瞬で「自分には才能がない」と思ってしまい絶望してしまった
たった一度の挫折が、それまでのすべての評価を吹き飛ばしてしまった
以前の自己分析で洞察された「自分の才能に自信を持てなければ、努力することもできない」
(関連ブログ:才能・能力に自信がないと努力もできない-自由連想法による自己分析・治療227回)
最低の評価を受けたあの瞬間、自分の才能への自信をすべて失った
だから止めようと思ったのか
自由連想法による自己分析・自己治療からの洞察:
自己愛性パーソナリティ障害・自己愛障害の挫折・諦め・絶望の心理
私の書道に関する子供の頃の体験は、他人から見れば「些細なことで挫折してしまう堪え性のなさ」と映ることでしょう。しかしつぶさに挫折までの心的プロセスを追っていくと、挫折には自信喪失からの絶望の心理が大きく影響していることが分かります。
私も含めて自己愛に障害を抱える(重症の場合は自己愛性パーソナリティ障害または回避性パーソナリティ障害)人々は、ときとして現実離れとも思えるほど高い目標(理想自己)を掲げ、その理想にそぐわない自分を容赦なく責め立てる(自己卑下の)傾向があります。
そして激しい自己卑下により自分の能力を完全に否定する結果「いくら努力しても無駄」だとの思いにいたり、これが挫折を導きます。
私の例でいえば、たった一回の低い評価を高すぎる理想から許容できずに自己卑下の心理を生み出し、その心理が「自分には才能がない」との諦めや(その場で泣き崩れてしまいそうなほどの)絶望の心理にまでつながり結果挫折してしまいました。
自己愛障害や自己愛性パーソナリティ障害の人々の(周囲から見て)直ぐに挫折してしまう堪え性のなさは、高すぎる理想と自己卑下からの結果に過ぎません。
自己愛障害や自己愛性パーソナリティ障害の人々にとって問題は、むしろ「高すぎる理想」を抱かずに置けない心理の方にあるように思えます。
絶望の心理 心理学的分析本
自己愛性パーソナリティ障害 治療・診断ガイド