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何もしないことの心地良さを味わう~自己愛的な躁的防衛の自己分析

別ブログに書きましたように一昨日、寝込むほどの風邪を引いたのですが、一つ収穫がありました。
それは久しぶりに、何もしないことの心地良さを味わうことができたことです。

自己愛的な人は、何もしないことが非常に苦手…

これは自己愛的な人に特徴的なことですが、自己愛的な人は心の底に、虚無感空虚感と呼ばれる、心にぽっかりと穴が開いてしまったような無力感に襲われる不安を抱えており、その状態に陥ることを避けるために、常に何かし続けることで回避しようとする傾向があります。
またこの回避行動は躁的防衛と呼ばれています。躁状態によって辛いうつ状態を吹き飛ばすという意味合いです。

またその無力感は生きていることが虚しくなるほどの強烈なものであるため滅多には自覚されず、通常何もしないと感じるのは落ち着かなさイライラです。

躁的防衛は活発な活動をもたらす半面、常に緊張状態をもたらす

この自己愛的な人が行う躁的防衛行動には、活発な活動をもたらすというメリットもあります。
私には普通の事でも、知人からは「いつ寝ているのだろう?」と不思議に思われることが、しばしばありますので。

ですがこの過活動状態は同時に、心身のケアが疎かになるというデメリットを生じさせます。
なぜなら既述のように、常に自分から目を背けるようにして行動しているためです。

また常に何かし続けているためリラックスする暇がなく、その結果たとえ自覚がなくても常に緊張状態に陥ることになり、それが目に見えない形で心身に悪影響をもたらすことになります。

自己愛的な人は原因不明の身体症状にも悩まされやすい

さらに自己愛的な人の心身への無自覚な傾向は、私も昔患った経験がありますが、検査しても異常が見つからない様々な身体症状を発症する身体表現性障害(従来の心身症)に陥りやすいという傾向も有しています。

このように常に何かし続けることは良いことばかりではないのですが、昨日はあまりの体調の悪さにそればできなくなったことで、久し振りに「何もしない」という状態に陥りました。
また普段でしたら、そのような時にはすぐにイライラし始めるはずですが、この時は体がだるく起きていられないので諦めざるを得ず、また特に急いでやらなければならないこともありませんでしたので、その点でも安心でした。

こうして久しぶりに何もしなことがとても心地良いという感覚を味わうことができたのは収穫でした。

もっとも性格上、元気になればまたすぐに元の忙しさを求めてしまうかもしれませんが、それでもイライラを感じた時には今回のことを思い出し、何もしない状態を不快に感じてイライラするのではなく、その心地良さを思い出すことも時にはあるかもしれません。

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