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味方ばかりの環境で気が大きくなり反対派を蔑みこき下ろす~自己愛性パーソナリティの自己分析

反省することしきりの出来事

昨日、日本の性暴力の法律改正を目指すNPOのイベントに参加した時のことです。
イベントのスケジュールの中に、2度ほど参加者同士のディスカッションの時間が設けられていて、その中で私も発言しました。

若い頃と違い現在の私は初対面の人に対して人見知りすることもなくなりましたので、ほとんど緊張することなく話をしていました。
ただ話し続けるうちに、自分でもよく分からないうちにボルテージが上がって来て、その場にはいないこのイベントの趣旨を快く思っていない人や積極的には賛同しない人々のことを蔑み、こき下ろすような発言を何度もしていました。
そして会場を出てからそのことに気づき、自分の醜態ぶりを反省することになりました。

自己分析

個人的要因~抑うつ型の自己愛から誇大型の自己愛への移行

自分の行為を振り返ってまず最初に思ったのは、昔の抑うつ型の自己愛性パーソナリティから誇大型の自己愛自己愛性パーソナリティに変わっただけではないのかということでした。
より具体的には、若い頃の何事にも自信がない状態から、その真逆の自信満々の状態に変わったに過ぎないように思えました。

精神分析的なパーソナリティ理論では、基本的な性格構造は一度確立されてしまえば生涯変わることなく、変化するのは病態水準と呼ばれる心の健康度だけだと言われています。
ですが昨晩の私は、その健康度さえ改善していないように思え少なからずショックを受けました。

ただ自信が芽生えたのは自尊感情が高まった証でもあるでしょうから、その点に関しては少なくても健康度が高まったと信じたいです。

環境要因~味方ばかりの環境から得られる安心感が、自己愛的な誇大感を助長した

ここまでが昨日の自己洞察ですが、今日になってから別のことに思い至りました。それは外部の環境要因です。

昨晩のイベントの参加者は、会の趣旨に賛同する人ばかりで、かつ積極的に発言する人もいたため会場は一体感で熱気ムンムンの状態でした。
ですからその雰囲気の影響を無自覚に受けて、味方ばかりの環境から得られる安心感から、持ち前の自己愛的な誇大感がいつも以上に高まったのではないかと考えられます。
つまり個人的要因と環境要因との相互作用ということです。

ですが、それにしても昨晩の私の発言内容は度を超えたものでしたので、話を聞いていた人も内心は不愉快に感じていたに違いありません。
ですから今後同じようなシチュエーションになった時にはまた同じことが繰り返される可能性がありますので、注意しなければいけないと思いました。

アウェアネスを働かせることで自己愛的な誇大感の噴出を予防する

またそのための対策としては、アウェアネス(自己観察力)を働かせることが挙げられます。
自分の行いを客観視する視点を保てれば、同じような状態になりかけた時にそれに気づき自制することが、そうでない時よりも期待できるためです。

最後に自己愛人間ゆえ、ディスカッションで同じグループになった人からの評価を後から想像し、恥ずかしくなったことも付け加えておきます。

追伸)このイベントへの参加のきっかけとなったのはネット上の署名でした。
現在も受け付けておりますので、趣旨に賛同されましたら、ぜひ署名をよろしくお願い致します↓

change.org「法務大臣-イヤよイヤよは嫌なんです-性暴力被害者が前向きに生きられる日本に」

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