ペットボトルの飲み物一つ買うのに難儀…@夢日記の夢の夢分析です。
夢分析:
強いこだわりから手段がすぐに目的になってしまう自己愛障害の人
夢の中の私はペットボトルの飲み物を買おうとしているのですが、それがなかできません。なぜでしょう?それほど難しいことではないはずなのに…
それは夢の中の私がペットボトルの飲み物を買うお店に強いこだわりを持っているためです。
なぜなら自己愛障害の性格の私にとって、どの飲み物を買うのかはもちろんのこと、それをどの店で買うのかが飲み物の同じ、あるいはそれ以上に重要なためです。
そのため本来手段に過ぎないお店が、あたかも目的のようになってしまっています。
自己価値に強いこだわりのある自己愛障害の人
ではなぜ自己愛障害の人にはこのようなことが起こってしまうのでしょうか?
それは自己愛障害の人が自己価値に非常に強いこだわりがあり、ほとんどあらゆることを自分の価値に結び付けて考えてしまうためです。
※その背後には非常に低い自己価値の感覚(自己感・自尊感情)があり、その辛さから逃れるために外的なもので低い自己価値の感覚を補おうとしている精神分析では考えられています。
上述の夢の例で言えば、田舎の名も知れぬ商店で物を買うこと自体が、まるで自分が価値の低い人間であるかのように感じられ、そのことに耐えられないのです。
自己価値に強いこだわりに気づくことさえできない自己愛障害の人
しかし夢の中の私が感じているのは「この店には冷たい飲み物がないような気がする」ことであって、その店の価値ではありません。
これは夢の中の私の心理状態が自己愛障害と呼ばれる重症の自己愛の病理に陥っていることを示しています。
自己愛の病理が重症化しますと、少しでも自己価値の低さに気づいてしまうだけでパニックになってしまうような激しい恐怖心に襲われるため、そのような感覚は徹底的に防衛され意識の外へと追いやられます。
その結果、一見もっともらしいような害のない解釈へと置き換えられます。
自己愛障害の人への早期の解釈は忌避
ですからカウンセリングで自己愛障害の人に対して早期に自己愛障害の解釈(自己価値に関する解釈)を伝えても腑に落ちないので、まったく効果がありません。
それどころか「誘導尋問されているようだ」「洗脳されているようだ」などと思われてしまい治療関係自体が損なわれてしまいかねません。←経験談です(T_T)
精神分析で自己愛(障害)の治療で一番必要なのは「忍耐」と言われる所以です。
自己愛障害の人に必要なのは外的な価値ではなく低い自己感そのものを高めること
最後に自己愛障害の人が多用しがちな「外的な価値により低い自己価値の感覚を補う」試みは所詮、代用品による解決に過ぎないため束の間の安心感しかもたらさず、そのため際限なくこのような行為を繰り返さざるを得なくなります。
そしてその行く末は一体何のためにそのような行為を繰り返しているかさえ分からなくなる、つまり一体何のために自分が生きているのかさえ分からなくなってしまうという恐ろしい事態です(@_@;)
ですから自己愛障害の人に必要なのは、辛くても低い自己価値の感覚と向き合い、その低い自己価値の感覚そのものを高めていくための継続的な努力です。
そしてそのお手伝いをさせていただくのが私たち心理カウンセラーの仕事です。
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