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ドラマ『愛の、がっこう。』、カヲルの心理分析

ドラマ『愛の、がっこう。』の登場人物の心理分析。前回の愛実の心理分析からずいぶん間が空いてしまいましたが、今回はもう一人の主人公カヲルの心理分析です。

なお当初の予定通り、4話までの内容を元に分析を進めるため、5話以降を見ずにこの記事を書いております。
ですのでその後の展開とは符合しない解釈になっている可能性がある点はご了承ください。
(本当は番組が放送されている間に投稿したかったのですが、放送終了後になってしまったのが残念でなりません…)

4話のラストシーンのカヲルの言動の心理分析

4話のラストは、ホストクラブで愛実が支払った多額の料金をカヲルが返して別れを告げるというシーンでした。
カヲルがこのような態度をとった理由としては、次のようなことが考えられます。

社長のアドバイスに従った

50万を超える料金を愛実に支払わせた直後に、沢村一樹演じるホストクラブの社長がカヲルに対して、最初からあんなに払わせたら怖がって来なくなるなどと、たしなめるシーンがありました。
これまでも社長の評価を求めて努力するシーンがたびたび登場していましたので、この社長のアドバイスに従ったゆえのラストシーンと考えることもできます。

しかし関係を経ってしまっては元も子もありません。また仮にあえて冷たくするという戦略だったと考えた場合も、これまでのホストクラブで働くカヲルの様子からは、そのようなしたたかさはあまり感じられませんでした。

愛美を愛してしまった

おそらくドラマとしては、これが一番妥当な理由と思われます。実際、偶然に目にしてしまった5話以降の予告編では、二人の関係が恋愛関係に発展していったようですし。

愛美への愛情とホストとして利用する思考との間の葛藤

そしてその愛情ゆえに、愛美に対する申し訳なさからお金を返すのですが、同時に彼女の元を離れようともしています。
このカヲルの行動の背後には、愛美のことを大切に思う気持ちと、ホストとして売り上げを上げるためにその愛美のこと利用しなければならないという思考との間の葛藤が存在し、その苦しみから逃れたい心理の表れのように思えます。

そしてその葛藤には、前回の愛美の心理分析でも触れた、彼女から子供扱いされることへの不快感も関係していると思われます。
大切に思う人と一緒にいたいという思いと、しかしその相手からたびたび子供扱いされる不快感から逃れたい気持ちとの間の葛藤です。

ホストを続ける限り、葛藤からは逃れられない…

以上のようにカヲルの心には、愛美に対する矛盾した欲求がいろいろと存在するため、これがこれまでのカヲルの言動の不安定さを生み出していたと考えられます。
そしてホストを続けながら愛美と付き合い続ける限り、カヲルは葛藤から逃れることはできないため、この苦しみが別の予告編で目にしてしまった「ホストを辞める」という考えにつながっていったと推測されます。

追伸)これでやっと主人公の愛美とカヲルの心理分析の記事を書き終えることができましたので、これから録画しておいた5話以降の楽しもうと思います。

参考ページ:
『愛の、がっこう。』第4話あらずじ

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