- 2020年5月30日
- 2021年4月14日
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新型コロナウイルスの特性に反して、特定の職種からの感染のみを極度に恐れる心理の考察
数ヶ月前から新型コロナウイルスの感染リスクに関して不思議に感じる報道内容や巷の光景をたびたび目にします。 今回はそれらの現象が生じる要因を説明できる精神分析の仮説を紹介致します。 目次: 新型コロナウイルスの感染リスクに関する人々の矛盾した反応 ・特定の職種の人々に対する極度の感 […]
数ヶ月前から新型コロナウイルスの感染リスクに関して不思議に感じる報道内容や巷の光景をたびたび目にします。 今回はそれらの現象が生じる要因を説明できる精神分析の仮説を紹介致します。 目次: 新型コロナウイルスの感染リスクに関する人々の矛盾した反応 ・特定の職種の人々に対する極度の感 […]
TBSで放送中の『きみが心に棲みついた』は境界性パーソナリティの心理を非常に巧みに描いたドラマのように思えます。今回は境界性パーソナリティの顕著な特徴の1つと考えられる「スプリッティング」の働きを元に、吉岡里帆さん演じる主人公の行為を分析してみました。
解釈には一般的に「的外れな考えを一方的に押し付ける行為」とのイメージが付きまとっていますが、本来心理療法家が行う適切な解釈とはクライエントの心の共感的理解に欠かせない手段であり、その先駆的存在として対象関係論の解釈の仕方を取り上げました。
対象関係論の想定する健全な心理状態である「抑うつポジション」について紹介しています。「抑うつ」という言葉が病的に感じられるのは今の時代の価値観ゆえのことです。
まるで正義感に駆られるかのようにして誰かを批判して傷つけてしまうとき、精神分析(特に対象関係論)ではそれは投影同一視とスプリッティングという心の働きによって世界を善と悪とに二分してしまっているためと考えられています。