• 2015年10月20日
  • 2021年11月26日
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私説:現代人の感じる疎外感の一因は「視覚」偏重の知覚様式にあるのでは

現代人の物理的には孤立していないにもかかわらず感じられる孤独感や疎外感の一因は、もっぱら視覚のみを働かせて、聴覚・身体感覚など他の知覚が蚊帳の外に置かれてしまっている非常に偏った知覚様式にあるではないかと考えられます。

  • 2015年10月17日
  • 2021年11月26日
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古代ギリシアのソフィストの貢献~相対主義的思考が2500年も前から存在していたことに驚き

精神分析の世界で比較的最近になって広まった「この世に普遍的な理論など存在せず、それは考案者の主観的な心の世界の反映に過ぎない」とする相対主義的な思考が、すでに2500年も前にギリシアに存在していたと知り驚きました。

  • 2015年10月8日
  • 2021年11月26日
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母親の望みどおりの人生を歩む子どもの二通りのタイプと主体性との関係

母親の望みどおりの人生を歩む子どもには、それを心地良く感じる場合と、不快ながらも渋々従う場合の二パターンがあり、その状態から抜け出せる可能性があるのは後者のパターンの方で、前者のパターンの方に変化の動機が生まれるためには恥などの不快な体験が必要となります。

  • 2015年9月28日
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誇大型の自己愛性パーソナリティの典型例だったスティーブ・ジョブズ

9月28日(月)の24時からNHKBS1で再放送される「スティーブ・ジョブズ vs. ビル・ゲイツ」と題するドキュメンタリー番組、圧倒的なカリスマ性を有するジョブズの、典型的な誇大型の自己愛性パーソナリティとも言える隠れた側面が垣間見える非常に興味深い番組です。

  • 2015年8月17日
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私説:臨床心理学における理論のオリジナル性

自分が考え付いたと思っていた臨床心理学的な仮説を本で目にした経験から、今ではその臨床理論が自分のオリジナルであるか否かへのこだわりはほとんどなくなり、むしろ多くの人の考えとの間に共通点がある事の方に、それだけその仮説に妥当性がある証だと考え価値を見出すようになりました。

  • 2015年7月24日
  • 2021年11月26日
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良好なセラピスト-クライエント関係は傾聴などを画一的に用いることで得られるものではない

Lambertによる「精神療法の実証的効果」の調査結果(1992)によればカウンセリングの面接時における最も効果的な要因は「セラピスト-クライエント関係」ですが、今も多くの心理療法によって研究が続けられているように、その実践は簡単なものではありません。