- 2016年2月6日
- 2018年8月17日
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カリスマ性は個人の能力のみならず「理想化-価値下げ」の防衛機制がもたらす集団現象の一つでもある~自己愛講座15
カリスマ性は一般的には個人の資質と考えられていますが、それとは別に周囲の主体性の乏しい人々からの「自分(たち)を望ましい方向へと導いて欲しい」との過剰なまでの期待が生み出す集団的・社会的な現象でもあると考えられます。
カリスマ性は一般的には個人の資質と考えられていますが、それとは別に周囲の主体性の乏しい人々からの「自分(たち)を望ましい方向へと導いて欲しい」との過剰なまでの期待が生み出す集団的・社会的な現象でもあると考えられます。
自己愛的な性格傾向を有する人は、他人を自分の目的達成のための道具のように扱い操作する傾向がありますが、それでも「誠実」「優しい」という印象を持たれることが少なくありません。その理由について考察しています。
NHKBSプレミアム「ザ・プロファイラー~夢と野望の人生~」で紹介されたスターリンの人生からは、冷酷非情な独裁者のイメージとは裏腹に、むしろ非常に低い自尊心と他者を崇拝する隷属性が強く感じられました。
自己愛障害の水準にあるような自己愛的な人は、一般的にストレス耐性が低く気分の抑揚の影響を受けやすいため、少しでも気分が落ち込むと、その辛い気分を躁的防衛と呼ばれる気分をハイにする物事によって吹き飛ばそうとする傾向があります。バブル経済のような状態を好むのも、その一つの表れと考えらえます。
自己愛的な人が自尊心を保つために用いる戦略の一つに「栄光の孤独」と呼ばれるものがあります。この心理状態では他人から理解されないことが「自分があまりに素晴らしすぎる」ことが原因と解釈され、価値下げされた他人と距離を置くことで一時的に孤立化が促されます。
ふだんは他人からの肯定的な反応によって自尊心を維持しているために人目を非常に気にする自己愛的な性格構造の人も、ひとたび誇大モードになると恥の感覚が希薄になるため、たちまち傍若無人な態度に豹変すると考えられます。
自己愛的な人が他人から認めて欲しいのは、現実のではなく頭で思い描く「理想的な自分の姿」であり、その要求水準の高さが「他人の無理解」という不満を生み出していると考えられます。
自己愛的な人が多用する「理想化-価値下げ」の防衛機制が、自己愛的な様々な症状を生み出すと考えられます。
19世紀の価値観や社会構造の変化により「自己の価値」という自己愛的な悩みが生じ始めた 今回の自己愛講座は、人々や社会の間に自己愛的な心理が誕生した歴史的経緯についてです。 先日紹介しました「パーソナリティ障害の診断と治療」の「自己愛性パーソナリティ」の章に次のような一文があります […]
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