- 2018年2月1日
- 2021年11月19日
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『きみが心に棲みついた』は境界性パーソナリティの心理を巧みに描いたドラマ〜スプリッティング編
TBSで放送中の『きみが心に棲みついた』は境界性パーソナリティの心理を非常に巧みに描いたドラマのように思えます。今回は境界性パーソナリティの顕著な特徴の1つと考えられる「スプリッティング」の働きを元に、吉岡里帆さん演じる主人公の行為を分析してみました。
TBSで放送中の『きみが心に棲みついた』は境界性パーソナリティの心理を非常に巧みに描いたドラマのように思えます。今回は境界性パーソナリティの顕著な特徴の1つと考えられる「スプリッティング」の働きを元に、吉岡里帆さん演じる主人公の行為を分析してみました。
DVの加害者の特徴して示される所有欲や特権意識、被害者意識などの強さは「典型的な心理」ではあっても実情は様々。しかしその個別的な事柄を不特定多数の方がご覧になる番組や記事などで伝えることは非常に困難という事情があります。
「君たちはどう生きるか」のようなブームを、心理系のワークショップの講師の理想化とともに、他者を完璧な存在として理想化する形で繰り返されていることの典型例として考察しました。
「君たちはどう生きるか」のブームを取り上げた番組に登場した人々が「考え方」が変わったこと(だけ)を力説する様子に、心理系のワークショップに参加した時に体験される強烈な高揚感と似たものを感じました。残念ながら考え方だけでなく行動を変えなければ、やがて元の状態に戻ってしまいますので注意が必要です。
世の中に氾濫する「社会情勢」に関する言説を過大視し、自分の人生がそれらに支配されているかのような考えを持つ人がいらっしゃるようですが、そのような考えは得てして不必要な不安を生み出し、やがては絶望へと至ってしまいかねないように思えます。
間際のご連絡になってしまいましたが、年末年始の休業日についてお知らせ致します。 カフェカウンセリングで利用しているカフェの休業日に合わせて、以下の日程でメールカウンセリングを除くすべてのサービスでお休みをいただきます。 2017年12月29日(金)〜2018年1月3日(水) 来年 […]
過干渉に陥りがちな親の心理の特徴として、当人からすればそれは深い愛情ゆえの行為であること、および予期不安が強い傾向や、共生期と呼ばれる母子密着の心理の存在などについて解説しています。
過干渉と過保護が異なるタイプの自己愛性パーソナリティを生み出すことに加えて、世間ではこの過干渉と過保護とが混同されているようにように思えますので、それぞれの内容についても簡単に整理しています。
日本人は議論が苦手と言われていますが、それは単にスキルの問題だけでなく、他人からの評価に非常に敏感であるために、あらゆることを自分に結びつけて解釈する自己中心的な傾向を有しており、その傾向から意見への批判を自分の人格的な側面の否定として受け止めてしまうことも関係しているのではないかと考えられます。
「罪悪感」という感覚が、しばしば本来の意味とは異なった使われ方をしているようですので、感じている内容による区別ではなく、本来の意味である「それに対する批判がどこから生じているのか」による区別について解説しました。