- 2018年6月4日
- 2021年4月17日
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自己中心的(自己中心性)のもう1つの意味〜何でも自分の評価に結びつけて解釈:精神病・パーソナリティ障害水準の病理の特徴
カフェで見かけた親子の様子を例に、一般的な意味とは異なり、「何でも自分の評価に結びつけて解釈する傾向」を意味する自己中心性について考察しています。またその傾向は、典型的には精神病およびパーソナリティ障害水準で顕著に見られる点についても触れています。
カフェで見かけた親子の様子を例に、一般的な意味とは異なり、「何でも自分の評価に結びつけて解釈する傾向」を意味する自己中心性について考察しています。またその傾向は、典型的には精神病およびパーソナリティ障害水準で顕著に見られる点についても触れています。
グリム童話『白雪姫』でのお妃の白雪姫に対するような羨望や殺意を、コフートとカーンバーグの理論で解釈するとともに、自己愛の臨床の難しさについても触れました。自己愛的な人は、常に他人との優劣に心を奪われているため、しばしばこの羨望に苦しめられることになります。
隠れ自己愛の人は、日々の他人から良い人と思われるための努力が「優しく誠実な人」との評価を得る反面、親しい間柄の人に対しては、甘えを通じて普段は我慢しているナルシスティックな欲求を爆発せてしまうことを考察しています。
自己愛的な人には、誇大モードにある時に見せるナルシスティックな姿とは別に、抑うつモードに陥った時には、時に愛着に近いような非常に強い対人依存が生じると考えられ、その点を発生要因も含めて考察しています。
境界性パーソナリティの人が引き起こす不思議な現象として知られる、理由が定かではない人間関係の対立構造を、ドラマ『きみが心に棲みついた』や、私自身の実体験を例に考察しました。
過干渉に陥りがちな親の心理の特徴として、当人からすればそれは深い愛情ゆえの行為であること、および予期不安が強い傾向や、共生期と呼ばれる母子密着の心理の存在などについて解説しています。
カウンセリングの難事例の特徴として「非常に強いネガティブ思考」と「諦めの心理」を提示し、かつそれがカウンセラーにもたらす影響についてまとめています。
数年前からマスメディアを通して「コミュニティ作りの成功事例」が盛んに紹介されるようになってきましたが、その紹介のされ方は、上手くいっている点ばかりを強調することで、間接的に孤独を即問題視しコミュニケーションの効能を過大視する風潮を助長させているように思えてなりません。
私が臨床経験から学んだのは、適切な努力をすれば誰でも孤独な状態から抜け出し良好な人間関係を築けるわけではないということです。でしたらいつになるのか分からない社会からのサポートを待ち続けるよりも、その辛さを和らげるための別の手段を探った方が良いと思うのです。https://sinri-counseling.tokyo/contents/2017/0623_222704.html
古代のアニミズム思想や中世の宗教の影響力の大きさと比較ししつつ、それらを失った現代人特有の孤独感についてまとめました。