- 2017年3月25日
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私説:被害者の方は、いじめや加害者を許しても忘れても良く、恨み続けることの方がメンタルや社会への悪影響が遥かに大きい
いじめを敵視する態度は社会的には有用だとしても、被害者の方にとってそのような態度は、いつまでも加害者のことを恨み続けることに繋がり、それによるメンタルへの悪影響は計り知れません。ですから被害者の方に限れば、いじめや加害者を許しても忘れても良いのではないかと考えられます。
いじめを敵視する態度は社会的には有用だとしても、被害者の方にとってそのような態度は、いつまでも加害者のことを恨み続けることに繋がり、それによるメンタルへの悪影響は計り知れません。ですから被害者の方に限れば、いじめや加害者を許しても忘れても良いのではないかと考えられます。
ドラマ『ずっとあなたがすきだった』の冬彦さんのように、これまで異常で気持ち悪い存在と見られていたマザコン男性が、今はその親子の仲の良さがむしろ積極的に評価され「優しい人」と好印象を持たれるように変化して来ているようです。その背景について考察しています。
ハインツ・コフートは、自己対象欲求という人間の心の働きを説明するのに大変有用な概念を生み出した人物ですが、晩年の彼の自己対象欲求を空気に例える説明は度が過ぎており、その充足をあまりに普遍化し過ぎているように思えます。
あまりに大人びた子どもの態度は、親から子どもへの要求をエスカレートしがちになり、その極端な例が親子の役割の逆転現象です。しかしこうした病理的な親子関係は片方の側の要因だけでは生じ得ず、双方の要因が伴って初めて生じるものであることから、いずれかの抵抗によって避けられるものと考えられます。
アリス・ミラー著『新版 才能ある子のドラマ―真の自己を求めて』は、支配的な親子関係にさえ、子どもの気質が大きく影響していることを明らかにした画期的な本です。
『毒になる親』の著者としても知られるダン・ニューハースの『不幸にする親 人生を奪われる子供』は、親による子どもの有害なコントロールの有様を広範囲にカバーしているため、親子共にそのような親子関係の問題点を知り、自分自身の人生を生きるきかっけと成り得る本だと思われます。ただし子どもの気質が考慮されていない点については注意が必要です。
NHKドラマ「お母さん、娘をやめていいですか?」を参考に、共生期状態の母親は娘を理屈の上では大人とは分かってはいても、気持ちの面では赤ちゃんのようにケアが必要な非常にか弱い存在と錯覚しているため、心配のあまり過干渉な行動へと駆り立てられることについて解説しています。
NHKドラマ「お母さん、娘をやめていいですか?」に登場する母親と娘の関係を参考に、最近増えていると聞く友達感覚の非常に仲の良い親子関係に潜む「共生期」と呼ばれる重症域の病理の存在について解説しています。ただしこのような解釈は個人主義的な思想に基づくものであり、和を重んじる日本文化では、かなりの程度容認されています。
重症域の自己愛障害の人がアイドルファンであった場合の特徴として、相手の評価の激変、一貫性を欠いた会話、乳幼児のような印象、思い込みの強さなどについてまとめています。
数日前の女性アイドルの方の刺傷事件における加害者の動機には「病理的な自己愛」の心理が窺えます。そのことに鑑み、健全なアイドルファンの方の心理にも、それ自体は病理的なものではないとはいえ、自己愛的なニーズや葛藤が存在することについて解説しています。