- 2017年2月24日
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私説:個性とは意図的に作り出すものではなく、人生経験の中でいつの間にか形成される誰もが持っているもの
個性とは意図的に作り出すものではなく、人生経験の中でいつの間にか形成されるようなものであり、その意味で本当は誰もが持っているものと考えられます。
個性とは意図的に作り出すものではなく、人生経験の中でいつの間にか形成されるようなものであり、その意味で本当は誰もが持っているものと考えられます。
個々人の個性が重視されるようになってきていますが、その辞書的な意味である「他の人とは違った、その人特有の属性・性格」は厳密には存在しないものであり、それでもそれを追い求めるのは自尊感情の低さと自己愛的な性格構造の表れと考えられます。
ハインツ・コフートは、自己対象欲求という人間の心の働きを説明するのに大変有用な概念を生み出した人物ですが、晩年の彼の自己対象欲求を空気に例える説明は度が過ぎており、その充足をあまりに普遍化し過ぎているように思えます。
コフートは自己愛の病理の治療に多大な貢献をしましたが、悪い母親理論と称される彼の環境因偏重の姿勢は、アダルトチルドレンのような極端な他罰傾向の思想をも生み出してしまったように思えてなりません。
あまりに大人びた子どもの態度は、親から子どもへの要求をエスカレートしがちになり、その極端な例が親子の役割の逆転現象です。しかしこうした病理的な親子関係は片方の側の要因だけでは生じ得ず、双方の要因が伴って初めて生じるものであることから、いずれかの抵抗によって避けられるものと考えられます。
アリス・ミラー著『新版 才能ある子のドラマ―真の自己を求めて』は、支配的な親子関係にさえ、子どもの気質が大きく影響していることを明らかにした画期的な本です。
トランプ氏が下した移民や難民の入国規制の大統領令は、Twitter社に少なからず不利益を与えているでしょうから、そうした人物のアカウントを停止させる権利がTwitter社にはあるように私には思えます。
セブンイレブンの加盟店がアルバイトに違法な罰金を科していた件は、それ以前に代わりの人員配置をアルバイトに無報酬で行わせていたことについても法律に抵触する可能性があるように思えます。
『毒になる親』の著者としても知られるダン・ニューハースの『不幸にする親 人生を奪われる子供』は、親による子どもの有害なコントロールの有様を広範囲にカバーしているため、親子共にそのような親子関係の問題点を知り、自分自身の人生を生きるきかっけと成り得る本だと思われます。ただし子どもの気質が考慮されていない点については注意が必要です。