• 2016年2月15日
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現代人は一人で居られる能力が急速に衰え、対人依存的になってきている

コフートによれば自己対象欲求の充足は心理的な健康を維持するために欠かせないものですが、スマホやSNSなどの登場によりコミュニケーション手段が格段に進歩し自己対象欲求を簡単に満たせるようになった結果、皮肉にもそれが一人で居るときのストレス耐性を急速に奪い、自己対象欲求を満たすことでしか心の安定を保てなくなる人が続出するという対人依存社会を生み出しているように思えます。

  • 2016年2月10日
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WHOの喫煙場面がある映画の成人指定の勧告と、表現の自由をめぐる議論への考察

WHOの喫煙場面がある映画の成人指定の勧告に対して「表現の自由」の侵害と反発する声が上がっていますが、WHOの試算によれば毎年600万人もの人の命を奪っているかもしれない有害物質に関しては、法律論のみで判断するのではなく、実情に照らして柔軟に判断されるべきものと考えます。

  • 2016年2月6日
  • 2018年8月17日
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カリスマ性は個人の能力のみならず「理想化-価値下げ」の防衛機制がもたらす集団現象の一つでもある~自己愛講座15

カリスマ性は一般的には個人の資質と考えられていますが、それとは別に周囲の主体性の乏しい人々からの「自分(たち)を望ましい方向へと導いて欲しい」との過剰なまでの期待が生み出す集団的・社会的な現象でもあると考えられます。

  • 2016年2月2日
  • 2021年11月26日
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私説:アイデンティティの感覚は自己不全感により自覚されるもの

私自身の人生の考察から、一般的には心に安定感をもたらし、幸福な人生に無くてはならないものと考えられているアイデンティティも、一たび確立されてしまえば空気のように存在するのが当たり前で意識されることさえないものであり、むしろ自分の状況に満足できない自己不全感の状態にある時に自覚される類のものであると考えられます。

  • 2016年1月18日
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仮説:人は自尊心の拠りどころとなっていることに対して非常に高い価値を置き、それが激しい対立を生み出す

人には自分が好ましい感情を抱くことに対しては、それを自分の一部分と感じ、場合によっては自尊心の拠りどころとする傾向があるため、イデオロギーを巡る論争で生じているのは、互いに相手の最も大切な自尊心の拠りどころを攻撃しあい、その傷つきに対する報復を繰り返しではないかと考えられます。

  • 2015年12月6日
  • 2021年11月26日
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私説:愛着障害に対する宮城まり子さんやウィニコットのような献身的アプローチは決して標準化できない

愛着障害に対する宮城まり子さんやウィニコットのような献身的なアプローチは理想的かる必要不可欠なものであったとしても、現実には様々な理由から決して標準化できないものと考えられます。