ジェンドリン著「夢とフォーカシング」の16の質問。質問1の後に、「夢のどんなところに興味を惹かれますか?」と尋ねることで、クライエントの答えにより、残りの質問へと自然に導かれて行きます。
結果、カウンセラーは「次にどの質問をしたら良いのか?」と試行錯誤する必要がなくなります。
「夢とフォーカシング」によるセルフ夢分析体験:
「DTPの夢」のセルフ夢分析を行った時のことです。
一度、「夢とフォーカシング」の質問表に則って夢分析してみようと思い、質問1「夢から、何が心に浮かんできますか?」から順番に始めて行きました(「夢とフォーカシング」では、最初に質問1を行う指定があるだけで、あとはカウンセラーの裁量に任されています)。
ところが、質問2「夢の中で、どんな感じがしますか?」で早くもつまずいてしまいます。何も感じることができず、オマケにそのまま眠ってしまい、モチベーションもすっかり下がってしまいました。
しばらくして、「夢を見た当初から気になっていることがある」のを思い出しました。それは質問12「夢の中で事実に反するもの」に該当することでした。
何だ、だったら最初から質問1の後に質問12に進めば良かった!
夢の質問表の工夫:
ここでハッとしました。「クライエントに、夢の気になるところを尋ねれば良いんだ!」
しかしこの訊き方では、例えば「美しい風景」などのポジティブな部分には結び付きづらい気がします。少し工夫が必要でしょう。
例えば次のような質問の仕方は如何でしょう?
「夢のどんなところに興味を惹かれますか?」
この方が、ずっとニュートラルです。
質問1の後に、「夢の興味を惹かれる点」をお尋ねすることで、クライエントの答えから、残りの質問へと自然に導かれて行くはずです。
この方法をとれば、カウンセラーは「次にどの質問をしたら良いのか?」と試行錯誤する必要がなくなりますし、夢分析がより「クライエント主導」のものとなります。
また、的外れな質問を省くことは分析時間の短縮化に繋がり、結果として(体力的にも、場合によっては経済的にも)お客さまの負担を減らすことにも繋がって行きます。