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超自我の抵抗@フェルトセンスとの共鳴:フォーカシングの応用3

超自我は心の変化を嫌い、変化に抵抗します。フォーカシングの第4の動き「フェルトセンスとの共鳴」を利用することで、他のカウンセリング技法で得られた「気づき」への超自我の影響を確かめることが出来ます。

超自我とは?

超自我とは、心の中のネガティブな親のような存在です。超自我の主な働きは、変化を嫌いそれに抵抗することです。
カウンセリングの場でも、せっかく「気づき」が起こっても、この超自我の抵抗によって気づきを否定するような考えが沸き起こって来て、いつの間にか「いつもご自身に言い聞かせている」言葉を再び繰り返してしまっていることがよくあります。

「フェルトセンスとの共鳴」で、超自我の抵抗に気づく:

カウンセリングに、フォーカシングの第4の動き「フェルトセンスとの共鳴」を利用すれば、この超自我の抵抗に気づくことができます。

「フェルトセンスとの共鳴」の方法:

1. カウンセリングで浮かび上がって来た「気づき」を、クライエントに改めて「体の奥の方で」感じてもらいます。(←「つもり」で大丈夫☆)
「気づき」がピッタリなら、「ホッとする」「楽になる」等の体の反応が得られます。
2. もしネガティブな感じがあれば、その「気づき」は頭で納得している(普段、ご自身に言い聞かせている)だけのものかも知れません。

立ち止まることの大切さ:

もっとも、誰もがフェルトセンス(体の微妙な感じ)に触れられるとは限りません。しかし、それでも構わないのです。
いったん立ち止まって「気づき」を振り返ってみる…それだけでも、少なくとも「気づき」がご自身にとって新しい発見であるのか、それとも既に知っていること(普段の考え)なのかを吟味するキッカケにはなるはずです。

ユージン・T.ジェンドリン著『フォーカシング』、福村出版、1982年
フォーカシングの最良のガイド本☆

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