- 2020年10月10日
- 2021年10月21日
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コフートの自己対象理論の歴史的な変化
要約:コフートの自己対象欲求の概念について、当初の「自己愛性パーソナリティ障害の特徴」との見解から、晩年の「人類に共通の本能的な欲求」へと大転換した経緯を、個人的な見解を含めつつまとめた。 今回の記事は、ハインツ・コフートの自己対象理論の歴史的な変化についてのまとめです。 当初は […]
要約:コフートの自己対象欲求の概念について、当初の「自己愛性パーソナリティ障害の特徴」との見解から、晩年の「人類に共通の本能的な欲求」へと大転換した経緯を、個人的な見解を含めつつまとめた。 今回の記事は、ハインツ・コフートの自己対象理論の歴史的な変化についてのまとめです。 当初は […]
要約:子供に過干渉する母親は一見「支配欲」が強いように見えても、そのような欲求を自覚しているケースは少ないこと、および過干渉の母親が子供の周囲の環境までをもコントロールしようとする要因などについて考察。 今、NHK総合で放送されている『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』という […]
要約:自己愛の研究で精神分析その他に多大な貢献をしたハインツ・コフート。しかし後世の研究者により明らかにされたように、実は本人もその理論をそのまま体現するような人物であったようだ。 少し前に「個人の心理が普遍性を有するという人間の心の不思議〜エディプス・コンプレックスを例に」とい […]
過干渉に陥りがちな親の心理の特徴として、当人からすればそれは深い愛情ゆえの行為であること、および予期不安が強い傾向や、共生期と呼ばれる母子密着の心理の存在などについて解説しています。
古代のアニミズム思想や中世の宗教の影響力の大きさと比較ししつつ、それらを失った現代人特有の孤独感についてまとめました。
ハインツ・コフートは、自己対象欲求という人間の心の働きを説明するのに大変有用な概念を生み出した人物ですが、晩年の彼の自己対象欲求を空気に例える説明は度が過ぎており、その充足をあまりに普遍化し過ぎているように思えます。
NHKドラマ「お母さん、娘をやめていいですか?」に登場する母親と娘の関係を参考に、最近増えていると聞く友達感覚の非常に仲の良い親子関係に潜む「共生期」と呼ばれる重症域の病理の存在について解説しています。ただしこのような解釈は個人主義的な思想に基づくものであり、和を重んじる日本文化では、かなりの程度容認されています。
数日前の女性アイドルの方の刺傷事件における加害者の動機には「病理的な自己愛」の心理が窺えます。そのことに鑑み、健全なアイドルファンの方の心理にも、それ自体は病理的なものではないとはいえ、自己愛的なニーズや葛藤が存在することについて解説しています。
現在フジテレビ系列で放送中のドラマ『火の粉』の主人公の武内の殺人の動機と、私自身の過去の出来事を例に、自己愛的な性格構造の人の、贈り物好きな人が多い点や、承認・賞賛欲求の強さについて解説しています。
私自身の体験を例に、自己愛的な人との関係では、自分を苦しめた人物に「救われた」と感じるという奇妙な感覚がしばしば生じ、そのことが不本意な関係を持続させる要因となることを解説しています。