- 2016年10月30日
- 2018年8月17日
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いじめの背後に働く羨望の存在~自己愛講座30
いじめの多くは、自己愛的な心理がもたらす相手の些細な態度への傷つきと、羨望による惨めさや無価値感を感じさせられたことへの怒りから生じるものと考えられます。またその際に相手の心に悪意を見てとるため「いじめられて当然。自業自得」との考えを生じさせるのではないかと考えられます。
いじめの多くは、自己愛的な心理がもたらす相手の些細な態度への傷つきと、羨望による惨めさや無価値感を感じさせられたことへの怒りから生じるものと考えられます。またその際に相手の心に悪意を見てとるため「いじめられて当然。自業自得」との考えを生じさせるのではないかと考えられます。
18歳選挙権の導入の際によく聞かれた「世の中のことをよく分からない人が投票すれば、その票によって好ましくない候補者が当選してしまう可能性がある」旨の考えについて批判的に検討しています。
政治学者の方の「教養がない人にも選挙権が認められるのが民主政治」との言葉を受けて、「国や社会全体のことを考えて投票しなければならないという思い込み」という思い込みが政治や選挙を縁遠いものとしてしまっており、そのため選挙では自分のメリットで候補者や政党を選んでも良いのではという考えを書きました。
あくまで私見ですが、先日の都知事選の小池百合子さんの勝因分析の報道などから感じたことを足掛かりに、日本の選挙の心理学的な考察を試みました。
参議院選挙後のマスメディアの「これで憲法改正の準備が整った」旨の報道は安倍総理が記者会見で明言したわけではないことから、これは解釈であると同時に、そうした先回りするかのような報道は憲法改正の既成事実化を助長しかねないように思えます。
重症域の自己愛障害の人がアイドルファンであった場合の特徴として、相手の評価の激変、一貫性を欠いた会話、乳幼児のような印象、思い込みの強さなどについてまとめています。
現代人はネット上だけなくリアルの場でも他人とのコミュニケーションによって自己対象欲求を満たすことを渇望し、それに呼応するようにマスメディアからも「誰かと何かを共有して楽しむこと」の価値が盛んに伝えられ、その反面「孤独」が即問題視されるようになって来ているように思えます。
人には自分が好ましい感情を抱くことに対しては、それを自分の一部分と感じ、場合によっては自尊心の拠りどころとする傾向があるため、イデオロギーを巡る論争で生じているのは、互いに相手の最も大切な自尊心の拠りどころを攻撃しあい、その傷つきに対する報復を繰り返しではないかと考えられます。
ホロコーストに先立ち行われた「T4計画」と呼ばれる20万人もの社会に不要と見なされた人たちのガス室による殺害。それは驚くべきことに医師により率先して行われ、さらに彼らなりの善意に基づく、悪意なき虐殺でした。
束縛は、相手を思い通りにコントロールしたい支配欲求によってもたらされる場合もあれば、例えば浮気の可能性などへの不安が高じて、その対処として結果的に束縛的な行為になる場合も有り得ます。