- 2017年6月7日
- 2021年4月17日
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現代人は心身二元論の影響を受けて、心とのみ同一化し身体が疎外されている
現代人の多くはデカルトの心身二元論に基づく科学的思考に慣れ親しんでしまっているためか、自分の体を「物質」として認識し、その物質としての身体をまったく別の性質を有する精神(心)が所有しているかのような感覚を抱いているのではないかと考えられます。
現代人の多くはデカルトの心身二元論に基づく科学的思考に慣れ親しんでしまっているためか、自分の体を「物質」として認識し、その物質としての身体をまったく別の性質を有する精神(心)が所有しているかのような感覚を抱いているのではないかと考えられます。
日本では身体疾患を罹患した人は何も悪くないのに不運に見舞われた可哀想な人と思われ同情の対象になるのに対して、精神疾患に罹患した人は性格の問題であり自己責任とされる傾向があることについて書きました。
自閉スペクトラム症の人の知覚過敏の傾向などの「身体的な特徴」に関する情報が社会に周知されれば、これまで「性格の問題」と思っていた人が考えを改めるきっかけになり、誤解や偏見が減っていくのではないかと期待しています。
圧迫面接を例に、要職である採用活動の担当者の態度は、その企業の信念やコミュニケーションの典型的なあり方を示し、それゆえその企業の内情を知る重要な指標に成り得ることについてまとめています。
あくまで私見ですが、就職面接における私服着用の強要は、ビジネスの場におけるプライベートの開示の強要に等しく、ハラスメントに当たるのではないかと考えています。またその指示が実際はオフィスカジュアルを意味するのなら、そのように明確に伝えるべきではないかと思います。
『うつ病の力動的精神療法』は、現代型うつ病、非定型うつなどと呼ばれる自己愛型のうつ症状のみならず、抑うつ状態に陥りやすい人の一般的な特徴の一つして自己愛の傷つきやすさを想定し、そのうつ病の自己愛的側面について詳述している貴重な本です。
あくまで私見ですが、NHKBS1『国際報道2017』リニューアル後はキャスター間に著しい力の不均衡が見られるとともに、それが旧態依然とした男性優位のジェンダー(社会的な役割)観の表れのようにも思えましたので、できれば是正していただきたく記事にしました。
いじめを敵視する態度は社会的には有用だとしても、被害者の方にとってそのような態度は、いつまでも加害者のことを恨み続けることに繋がり、それによるメンタルへの悪影響は計り知れません。ですから被害者の方に限れば、いじめや加害者を許しても忘れても良いのではないかと考えられます。
上野千鶴子著『〈おんな〉の思想-私たちは、あなたを忘れない』のサイードの『オリエンタリズム』の章を参考に、私自身の経験を例として、(心理的に)存在しないことにされる形の女性差別について考察しました。
精神分析やプロセスワークなど複数の心理療法において、無意識化されたストレスが原因不明の身体症状など様々なトラブルを引き起こすことが示唆されていることから、マスメディアなどによりストレスへの対処法として「上手に発散」することばかりが推奨されていることには少し不安を感じています。