- 2016年3月16日
- 2018年8月18日
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憧れの人は将来の夢の源泉~理想化自己対象の効用:自己愛講座15
ナイキのCM『Ripple』や私自身の人生を例に、将来の夢が生じるためには、現実以上に素敵に見えるほど理想化された「憧れの人」の存在が欠かせないことを解説しています。
ナイキのCM『Ripple』や私自身の人生を例に、将来の夢が生じるためには、現実以上に素敵に見えるほど理想化された「憧れの人」の存在が欠かせないことを解説しています。
私自身の人生の考察から、一般的には心に安定感をもたらし、幸福な人生に無くてはならないものと考えられているアイデンティティも、一たび確立されてしまえば空気のように存在するのが当たり前で意識されることさえないものであり、むしろ自分の状況に満足できない自己不全感の状態にある時に自覚される類のものであると考えられます。
「心理カウンセリングの部屋」年末年始の営業日のご案内。年始は1月4日より通常営業を再開いたします。皆様のご予約をお待ちしております。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
自分が考え付いたと思っていた臨床心理学的な仮説を本で目にした経験から、今ではその臨床理論が自分のオリジナルであるか否かへのこだわりはほとんどなくなり、むしろ多くの人の考えとの間に共通点がある事の方に、それだけその仮説に妥当性がある証だと考え価値を見出すようになりました。
Lambertによる「精神療法の実証的効果」の調査結果(1992)によればカウンセリングの面接時における最も効果的な要因は「セラピスト-クライエント関係」ですが、今も多くの心理療法によって研究が続けられているように、その実践は簡単なものではありません。
大学生の方からゼミ内でのアカデミックハラスメントの類の相談がよく寄せられますが、その多くは無自覚に行われるためハッキリとはハラスメントに該当しないようなものがほとんどです。
メディアでもたびたび紹介される「上手なストレス発散」一辺倒ではストレス耐性が低下してしまい、その結果些細なストレスにも耐えられなくなり、常にストレス発散行為に駆り立てられるという事態に陥りかねません。それを防ぐ意味でも今回紹介するマインドフルネスでストレス耐性を高めることをお勧め致します。
最近おそらく性善説をベースとしていると思われる、個人の自由や権利を最大限に尊重するマスメディアからの情報発信や、それに共感する人の多さに個人的に危機感を感じています。
以前にカウンセリングのFBページに、精神分析の「臨床におけるナルシシズム」の教本としてトルストイの「アンナ・カレーニナ」が挙げられているため購入した旨のことを書いたことがありましたが、その本の中では主人公のアンナはヴロンスキーと共にナルシシズムの極みとして散々な評価を受けていまし […]
言語自己感によって獲得される言語能力や象徴機能は、それによって人間関係を豊かにしますが、同時に子どもの頃に当たり前のように持っていた感覚を忘れさせてしまう諸刃の剣でもあります。