フォーカシング体験:
これまで私は独学でフォーカシングを学んで、カウンセリングや夢分析に『フォーカシング指向心理療法』という形で用いてきましたが、より精度を上げるために専門機関でフォーカシングを習うことにしました。
プログラムの参加に当たって、事前にフォーカシングの個人セッションを受ける必要があったため先日、フォーカサー(話し手)としてフォーカシングを体験してきました。
このフォーカシング体験では、次のような重要な発見がありました★
小さな一歩(フェルトシフト)の喜び:
今回のフォーカシングでは、小さな一歩(フェルトシフト)は起こりましたが、日常生活に結びつくような「気づき」までは起こりませんでした。しかしこの時の私は、「小さな一歩」が起こるたびに喜びを感じていました★
これは私にとって大きな変化でした。なぜなら、これまでの私は「気づき」が起こらなかったことへ注意が向いて、結果「上手く行かなかった」「何か問題があったのでは?」と思う傾向があったからです。
今回のフォーカシングのように、できなかったことを悔やむのではなく、「小さな一歩」という成果を素直に認められたことで、何か自分の中に「フォーカシング的な態度」が徐々に備わってきているような気がして、とても嬉しく思えた体験でした♪
※もちろん、今回の有意義なフォーカシング体験には「ガイドの方の適切な対応」が一役買っていることは言うまでもありません。この場を借りてお礼申し上げます。
近田輝行著『フォーカシングで身につけるカウンセリングの基本―クライエント中心療法を本当に役立てるために』、コスモスライブラリー、2002年
今回、フォーカシングのガイドをしていただいた方の本です。
「体験過程」からみたクライエント中心療法について解説。あわせてフォーカシングの生い立ちから、最新のインタラクティブ・フォーカシングまでをコンパクトにまとめてあります。