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心理カウンセラーの国家資格化の動きとシニア産業カウンセラーの資格取得への決意

心理カウンセラーの国家資格化の動きとシニア産業カウンセラーの資格取得への決意 目次:

心理カウンセラー(心理職)の国家資格化の動き
国家資格を持っていない心理カウンセラーは仕事を失う?
私に心理カウンセラーの国家資格受験は無理…
心理カウンセラーの国家資格受験の代わりにシニア産業カウンセラーの資格取得を決意
心理カウンセラーの国家資格を持っていないと本当に心理カウンセリングの仕事が出来なくなる?

心理カウンセラー(心理職)の国家資格化の動き:

先日スーパーバイザー(心理カウンセリングの助言を受ける人)にお会いした際に気になることを聞きました。それは心理カウンセラー(心理職)の国家資格化の動きです。
日本には臨床心理士・産業カウンセラー・認定心理士・認定カウンセラー・心理相談員など数多くの心理カウンセラーの資格がありますが、いずれも民間資格であり国家資格ではありません。
そして心理カウンセラーの資格が民間資格であるがゆえに、心理臨床現場をはじめとした心理カウンセラーに対する社会的評価は非常に低く、そのため特に日本臨床心理士会から心理カウンセラーの資格の国家資格化が強く望まれていました。
(ちなみに私が持っている心理カウンセラーの資格は産業カウンセラーです)
2005年に一度、心理カウンセラーの国家資格化のための法案が国会に提出される寸前までいったのですが頓挫し、その後目立った動きはありませんでした。
しかし2009年になってから再び心理カウンセラーの国家資格化の動きが急速に高まってきているという話をスーパーバイザーから聞かされました。

国家資格を持っていない心理カウンセラーは仕事を失う?

さらに「もし心理カウンセラーの資格の国家資格化が実現すれば国家資格を持っている心理カウンセラーとそうでない心理カウンセラーとでは信用力に大きな差が出て、国家資格を持っていない心理カウンセラー(=私)は心理カウンセリングの仕事を失う」ことになるのではないかという、私にとってはただ事ではない話を聞かされました。
スーパーバイザーからはそうなってからでは遅いので、今からでも国家資格の受験資格を得るために大学の心理学科で勉強を始めるた方が良いのではないかとの助言をいただきました。
心理カウンセリングの仕事を失っては一大事です。そこでその場では大学の心理学科受験を真剣に考えました。

私に心理カウンセラーの国家資格受験は無理…

しかし家に帰ってからネットで心理カウンセラーの国家資格化について調べてみますと、私に心理カウンセラーの国家資格受験は限りなく無理に近いことが分かりました…理由は以下のとおりです。
私が調べた限りでは、現時点での心理カウンセラーの資格の国家資格化の骨子によれば、心理カウンセラーの国家資格の受験資格は次のいずれかです。
・大学で心理学を専攻し、かつ大学院で心理学の修士号を取得
・大学で心理学を専攻し、かつ医療・福祉・行政・産業などの機関で有資格者(すでに心理カウンセラーの国家資格を持っている人)の指導の下に実務経験を数年積む
私は大学で心理学の専門教育を受けたことがありません*ので、心理カウンセラーの国家資格を受験するためには、まず大学で心理学を専攻し、それからさらに大学院で心理学の修士号を取得するか、あるいは心理カウンセラーの国家資格有資格者のいる職場で実務経験を積まなければなりません。
*産業カウンセラーは心理学の学位がなくても産業カウンセラー養成講座(一年間)を受講すれば受験資格が得られました。
しかし今から大学院で心理学を学ぶ経済的・時間的余裕はありません。
もう一つの選択肢の大学で心理学を専攻後に実務経験を積む道も私には非常に難しいように思えました。
なぜなら私は現在心理カウンセラー・夢分析家*として個人開業しているため、受験資格を得るためには正社員であれアルバイトであれ心理カウンセラーの国家資格有資格者のいる職場で働く必要があります。
*関連ブログ:夢占い・夢診断・夢分析の部屋
しかし仮に大学で心理学の学位を取れたとしても、心理学の学位と産業カウンセラーの資格だけでは(臨床心理士の方でも難しいのに)そのような職場で働かせていただける可能性は非常に低いように思えます。
(心理カウンセラーの国家資格有資格者の指導の下で、心理カウンセリングかそれに準じる仕事をしなければ実務経験として認められません)
したがって残念ながら私にとって心理カウンセラーの国家資格受験は夢のまた夢と言わざるを得ません…

心理カウンセラーの国家資格受験の代わりにシニア産業カウンセラーの資格取得を決意:

そこで心理カウンセラーの国家資格受験はいったん諦め、代わりにこれまで進めていたシニア産業カウンセラーの資格取得の準備に専念することにしました。
このことには次のようなメリットがあると思われます。
・産業カウンセラーの資格に比べてさらに信用力が増す
・シニア産業カウンセラーの資格を取得できれば、日本産業カウンセラー協会から産業カウンセラー養成講座の講師をはじめとした様々な仕事の斡旋などのサポートを受けられる
・そのことは心理カウンセラーの国家資格の受験資格の実務経験に結びつく可能性がある

心理カウンセラーの国家資格を持っていないと本当に心理カウンセリングの仕事が出来なくなる?

それとスーパーバイザーから聞かされた「国家資格を持っていない心理カウンセラーは心理カウンセリングの仕事を失う」という話についても、後から良く考えて見ますと「本当にそうなるのか?」と疑問に思えてきました。
なぜなら例えば「心理カウンセラーの国家資格化の動き」にしても、ほとんどの心理カウンセラーは知らないことです。
そのように業界関係者にさえ十分に情報が伝わっていない話題ですから、仮に心理カウンセラーの国家資格化が実現されたとしても、そのことが(心理カウンセラーの間では話題になっても)心理カウンセリングを受けられる一般の方々に認知されるには、よほど大々的な啓蒙活動でも行われない限り相当時間がかかるような気がしています。
また「心理カウンセラーの国家資格化が実現すれば、国家資格を有する心理カウンセラーにしか心理カウンセリングの予約が入らなくなる」旨のスーパーバイザーの見解にも疑問が生じました。
例えば「きょうの健康」「福祉ネットワーク」「ハートをつなごう」などのNHKの番組で心理臨床のことがテーマとなった際に、心理療法を行うカウンセラー(心理カウンセラー)として挙げられるのは例外なく臨床心理士のみで、産業カウンセラーをはじめとした他の心理カウンセラーの資格の名前が挙がることはまずありません。
そして臨床心理士が国家資格ではなく民間資格であることが明示されることもありません。
こうした放送のされ方から、番組を見た方の中には臨床心理士が特別な資格であるかのような印象を持たれる方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
このような現状から、例えば臨床心理士の資格を持ちながら心理カウンセラーの国家資格を持たない心理カウンセラーの方に果たして心理カウンセリングの予約が全く入らなくなるものなのか?と疑問が生じます。
また私が産業カウンセラーの資格を取得したときも、そのことをプロフィール欄に明記したことを契機に心理カウンセリングのお客様が増えたということも特にありませんでした。
このことから、もしかしたら心理カウンセリングを受けられるお客様の大半は(それが国家資格であれ民間資格であれ)心理カウンセラーの資格の有無について特に気にされてはいらっしゃらないのかもしれません。
そのため本当に実現するのかさえ分からない「心理カウンセラーの国家資格化の動き」に翻弄されるよりも、現在進めているシニア産業カウンセラーの資格取得の準備を引き続き進めることの方が私にはメリットが大きいように思えました。
その方が日本産業カウンセラー協会のサポートおよび世間の方々からの信用力が増すことで今以上に心理カウンセリングや夢分析の仕事の依頼が増えたり、産業カウンセリング(企業のメンタルヘルス対策のためのカウンセリング)の仕事の依頼が来る可能性が増しますし、もし日本産業カウンセラー協会内での仕事や産業カウンセリングの仕事に就くことができれば、心理カウンセラーの国家資格の受験に必要な実務経験につながる可能性もあります。
スーパーバイザーからは「この先、産業カウンセラーの資格だけでは心理カウンセリングの仕事は出来なくなる」旨のことを言われましたが、こうして色々と検討してみますと(ゆくゆくは心理カウンセラーの国家資格取得を目指すとしても)現状では大学の心理学の学位取得を急いで目指すよりも、まずは難しいシニア産業カウンセラーの資格取得(合格率30%前後)に重点を置いた方が得策のように思えました。
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余談ですが先のスーパーバイザーとの会話からはショックを受けた(産業カウンセラーの資格だけでは心理カウンセリングの仕事は出来なくなる)だけでなく怒りも感じていたことが後から自覚されました。
関連自己分析:作成中

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