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子どもに嫌われるのが怖くて叱ることができない母親が増えて来ているようです

今晩のNHKEテレ「すくすく子育て」のテーマは子どもの叱り方です。
すくすく子育て「子どもに伝わる叱り方」

子どもに嫌われるのが怖くて叱ることができない親が増えて来ているのでは?

先日ある番組で紹介された実験によれば、子どもが不適切な行動をとっても、約半数の母親が叱ることができなかったそうです。
また数年前から飲食店などで、終始子供の顔色を窺い機嫌を取り続ける母親をよく見かけるようにもなりました。

こうしたことから叱り方のスキル以前に、子どもに嫌われるのが怖くて叱れない母親が増えてきているように思えます。

子どもが母親にとって、かけがえのない自己対象として機能している可能性

こうした関係は母子関係のみに強く生じることもあれば、母親の対人関係の一般的なパターンの場合もあります。
要因としては、前者では子どもが唯一無二といえるほど、子どもが母親にとってかけがえのない自己対象として機能している可能性、そして後者では誰からも好かれたいという気持ちから生じている可能性が考えられます。

このような推測をする根拠は、先ほどの飲食店で見かける母親の特徴として、単に機嫌を取り続けるだけでなく、子どもの機嫌が良くなると、子どもにはまだ難し過ぎるような悩みを相談し始め「どうしたらいいと思う?」と盛んに解決を求め、やがて子どもが当惑したりイライラし出すと、また機嫌を取り始めるということを繰り返すのが典型的なパターンであるためです。

追伸)このような母子関係には、親子の立場が逆転してしまい、その結果子どもが子どものように振る舞うことを禁じられ、さらにその結果適切な自己愛が満たされないまま大人になったり、常に他人のニーズ優先で自分を非常に粗末に扱う結果適切な自尊感情が育たないといった自己愛障害の温床となるという深刻な問題もあります。

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