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ブレインストーミング法@クリアリング・ア・スペースの利用

ブレインストーミング法に、フォーカシングの「クリアリング・ア・スペース」を組み入れることで、「アイディア出し」により集中することができます。

ブレインストーミング法:

ブレインストーミング法とは発想支援法の一種で、次のような特徴があります。
1. あるテーマに沿って自由にアイディアを出し合う。
2. アイディアの質より量を優先する。
3. 他人をアイディアを批判しない。

ブレインストーミング法の疎外要因:

このうち「他人のアイディアを批判しない」については、ルールで決められているので口には出さなくても、実際には心の中に、自分の価値観に合わない意見に対する批判が生じています。したがって、この批判と葛藤しながら、ブレインストーミング法は進められて行きます。
ブレイントーミング法の前に、次に述べる「クリアリング・ア・スペース」を行えば、自分が今抱えている問題や批判的な心(超自我)を一次的に脇に置いておけるため、本来の目的である「アイディア出し」に集中することができます。

クリアリング・ア・スペースとは:

クリアリング・ア・スペースとは、ジェンドリンのフォーカシング・マニュアルの第一段階で行われる作業で、「空間をつくる」とも訳されています。
本来のクリアリング・ア・スペースは、フォーカシングの一過程として行われるものですが、「クリアリング・ア・スペース」のみ単独で行っても様々な効果があります。

クリアリング・ア・スペースの方法

1. 楽な姿勢を取り、目を閉じて「体の内側に」注意を向けます。←「つもり」で大丈夫☆
2. 自分自身に「今、気になっていることは何だろう?」と問いかけます。
3. 浮かんで来たことを、イメージの中で安心できるまで距離を取って置きます。←これも「つもり」で大丈夫☆
4. 何も浮かんで来なくなるまで、3の作業を繰り返します。
全部並び終える頃には、気持ちも体も随分楽になり、心の批判的な部分が少なくなっているはずです。
心の批判的な部分が少なくなることで、その後のブレインストーミング法も「楽に進められる」のではないでしょうか。
また、クリアリング・ア・スペースは目を閉じて行う必要があるため、ブレインストーミング法のメンバーが揃った時点で「一緒に」行えば実行しやすいかと思います。

※ここで述べたクリアリング・ア・スペースは「問題や葛藤を脇に置くこと」を意図しています。したがって、「フェルトセンス」に触れることを目的としたフォーカシング・マニュアルの方法とは若干異なっています。

「クリアリング・ア・スペース」関連ページ:

逆転移@カウンセラーによるクリアリング・ア・スペースの利用:フォーカシングの応用1
クリアリング・ア・スペースによるパニック発作・過呼吸の予防@パニック障害・不安障害の克服7

ユージン・T.ジェンドリン著『フォーカシング』、福村出版、1982年
フォーカシングの最良のガイド本☆

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