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失錯行為の意味の一事例@フロイト 精神分析入門

失錯行為に己の人生を垣間みる:

フロイトの『精神分析入門』を読んでいた時のことです。私には本を読む時、重要な部分にアンダーラインを引いたり、気づいたことを書き留める癖があります。この時も、ある気づきがあって「成功」と書こうとしたのですが、なぜか「成行」と書き損じてしまいました。いわゆる失錯行為です。
その瞬間、「あぁ~」と心の中でタメ息が漏れました…
「成行」から「成り行き」という言葉が瞬時に連想され、私の中で失錯行為が意味を持ちました。
これまでの自分の人生を振り返ると、何度か転職を繰り返してきたことは、どこか「成り行き」のように思えますし、結果的に経済的に不遇の生活を送っていることは「成功」には程遠い人生に思えたのです。
今回の失錯行為は「そうだよねぇ、成功とは無縁だよねぇ、成り行きだよねぇ」と、納得せざるを得ない出来事でした…

フロイト著『精神分析学入門』、中央公論新社; 改版、2019年
フロイトによる「失錯行為」「夢」についての講義録が収められています。

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