- 2017年12月17日
- 2018年8月17日
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過干渉に陥りがちな親の心理の特徴〜自己愛講座36
過干渉に陥りがちな親の心理の特徴として、当人からすればそれは深い愛情ゆえの行為であること、および予期不安が強い傾向や、共生期と呼ばれる母子密着の心理の存在などについて解説しています。
過干渉に陥りがちな親の心理の特徴として、当人からすればそれは深い愛情ゆえの行為であること、および予期不安が強い傾向や、共生期と呼ばれる母子密着の心理の存在などについて解説しています。
過干渉と過保護が異なるタイプの自己愛性パーソナリティを生み出すことに加えて、世間ではこの過干渉と過保護とが混同されているようにように思えますので、それぞれの内容についても簡単に整理しています。
日本人は議論が苦手と言われていますが、それは単にスキルの問題だけでなく、他人からの評価に非常に敏感であるために、あらゆることを自分に結びつけて解釈する自己中心的な傾向を有しており、その傾向から意見への批判を自分の人格的な側面の否定として受け止めてしまうことも関係しているのではないかと考えられます。
「罪悪感」という感覚が、しばしば本来の意味とは異なった使われ方をしているようですので、感じている内容による区別ではなく、本来の意味である「それに対する批判がどこから生じているのか」による区別について解説しました。
スクールカーストと呼ばれる学校内の厳しい序列は、自然発生的に生じるものではなく、常に「他人との優劣」に心を奪われているような自己愛的な生徒個々人の心理により生み出される集団心理の表れと考えられます。
私自身は境界性パーソナリティ障害を、自己愛性パーソナリティ障害と似た性格構造を有しながらも、病態水準がさらに重症なため各症状がより激しく、また重症化により心が極度に不安定になったことで、その不安定さに基づく新たな症状も発生した状態と考えています。
圧迫面接を例に、要職である採用活動の担当者の態度は、その企業の信念やコミュニケーションの典型的なあり方を示し、それゆえその企業の内情を知る重要な指標に成り得ることについてまとめています。
『うつ病の力動的精神療法』は、現代型うつ病、非定型うつなどと呼ばれる自己愛型のうつ症状のみならず、抑うつ状態に陥りやすい人の一般的な特徴の一つして自己愛の傷つきやすさを想定し、そのうつ病の自己愛的側面について詳述している貴重な本です。
いじめを敵視する態度は社会的には有用だとしても、被害者の方にとってそのような態度は、いつまでも加害者のことを恨み続けることに繋がり、それによるメンタルへの悪影響は計り知れません。ですから被害者の方に限れば、いじめや加害者を許しても忘れても良いのではないかと考えられます。
精神分析やプロセスワークなど複数の心理療法において、無意識化されたストレスが原因不明の身体症状など様々なトラブルを引き起こすことが示唆されていることから、マスメディアなどによりストレスへの対処法として「上手に発散」することばかりが推奨されていることには少し不安を感じています。