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参議院選挙後のマスメディアの「憲法改正の準備が整った」旨の報道の仕方に疑問

先日の参議院選挙は与党が2/3の議席を確保する結果となりましたが、その結果を受けたマスメディアの報道内容が少し気になりました。

多くのメディアがその2/3の議席数確保を根拠に「これで憲法改正の準備が整った」旨の報道を行っていました。
また国内のみならず海外メディアも同様の見解のようで、それらも日本のメディアで紹介されていました。

ただ私の知る限り選挙後の記者会見の席で安倍首相の口からそのような発言は無かったようですし、自民党のサイトにもそのような記載は見当たりません↓
経済対策即始動「未来の成長の種に大胆に投資する」安倍晋三総裁 参院選結果受けて記者会見 | 党内活動 | ニュース | 自由民主党

だとすれば「憲法改正の準備が整った」旨の報道内容は事実を伝えたものというよりも、獲得議席数と安倍首相はじめ自民党の憲法改正の意向とを結びつけた解釈に過ぎず、これは事実を客観的に伝える本来の目的からずれば行き過ぎた行動のように思えます。
もちろん明言は避けただけで内心はその意欲満々だったとしても、そのことが分かるような形で伝えるべきでしょう。

今回のような報道の仕方は、憲法改正が韓国や中国など一部の国を除く世の中の趨勢のような印象を与えかねず、やがて既成事実化してしまう、言葉を変えれば「いくら抵抗しても無駄だ」という印象を与えてしまうような気が致しました。

今回の件は仮にメディアの担当者にその意図はなかったとしても、結果的に憲法改正を後押ししてしまう可能性があるように思えます。

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