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傾聴は話の聞き方ではなく「伝え方」の技術

  • 2014年11月29日
  • 傾聴
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傾聴は実は聞き方ではなく「伝え方」の技術

日本では傾聴はカウンセリングの基本的な技法とされ、多くのトレーニングプログラムによって教えられています。
この傾聴に関して以前に出席したプリーフセラピーのセミナーで興味深い話を聞きました。
それは傾聴は聞き方ではなく「伝え方」の技術というものです。

この話を聞いた時、なるほどと思いました。
確かに傾聴ではクライエントの話を真剣に聞きますし、辞書にも「耳を傾けて、熱心に聞くこと」などと書かれています。
ところがその技法の具体的な内容は聞き方そのものではなく、話を聞き自分がどのように理解したのかを伝える技術がほとんどのためです。
相槌・伝え返し・要約・明確化などなど、どれも話を聞いた後のリアクションの話ばかりです。

傾聴は「聞き方」の技術という誤解

ところが私も上述のセミナーに参加するまで勘違いしていたのですが、多くの方は傾聴を「話の聞き方」と思われているようです。
私もカウンセリングのトレーニングの過程でそのように教わった記憶があります。
確かに漢字で書くと「聴」という文字が使われていますし。

もっとも傾聴のトレーニングでは話の聞き方をまったく教わらない訳ではありません。
専門的には「クライエント準拠枠に沿って」と表現される、クライエントの立場に立って(身になって)話を聞きなさいと教わります。ですが多くの場合それだけです。
あとはそうして理解したことをどのように伝えるのかのテクニックが大部分を占めています。

誤解だけでは済まない問題を孕んでいる

今回の話が単なる誤解だけで済むのなら学術的にはともかく、実務的にはそれほど大きな問題ではないのかもしれませんが、私見ですがこの誤解がカウンセリングのトレーニングを受けている方のある重大な混乱を引き起こしているように思えてなりません。
次回はそのことについて書かせていただく予定です。

最後に手前味噌ですが、当カウンセリングルームでは「傾聴講座」という傾聴の練習メニューを設けており、試験対策をはじめとして多くのカウンセラー志望の方にご利用いただいております。
もしご関心がありましたら是非!
傾聴講座

追伸)より包括的なメニューもあります。
カウンセリングの練習

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